宿を予約したのは去年の2020年12月で、その時は半年もすれば今みたいなコロナ禍も落ち着いているだろうと考えていましたが、実際はそんな事は無く、このバスが出発する20日にようやく緊急事態宣言が終了したという感じです。
移動手段は新宿から上高地までの直通バスで、出発が22:25、到着が5:30くらいとなります。高校の修学旅行で長崎ハウステンボスに行く時に夜行列車に乗った事はありますが、夜行バスは今回が初めてです。事前にネットでチケットを取りました(うっかり日付を間違えて出発三日前に修正する事態に・・・)。
と言う訳で、その日の仕事が終わってから電車で新宿までやって来て、いよいよ乗車です。純粋な三連休は独立してから多分初めてで、背徳感と高揚感が相まった気分です。
最初の間違えた予約では前の方だったのですが、その後取り直したチケットでは空いている一番後方となりました。予約の時は5個くらいしか座席残っていなかったのですが、何故かガラガラです。
ちなみに座席にはコンセントやカーテンが、しかも車内にはトイレまでついていて至れり尽くせりです。
しかしながらこの後頚椎の痛みで全く寝れず、睡眠サプリやリリカ(頚椎症の薬で深い眠りに入る副作用がある)を飲んでも熟睡は出来ず、結局寝不足のまま現地に到着する事に・・・。
天気予報通り見事に雨ですね(笑)。でも全然良いのです。何と言っても念願の上高地ですから!
上高地バスターミナルには朝の6時から開いている荷物預かり所があるので、そこに不要な荷物を預けます。なんて素晴らしいシステム!
雨や朝靄で山々の景色は殆ど見えなく、まるで水墨画のような世界です。水の流れる音と鳥の鳴き声しかしません。なんて素晴らしい・・・。
本来なら向こうに穂高連峰が望めるらしいです。いずれARとかで見れるかも知れません(まあそれもどうなのかと思いますが)。
この雨のお陰で他の観光客は全く居らず、この辺の遊歩道一帯は完全に貸し切り状態です。「皆何も判っていないんだな・・・」と負け惜しみ心の中で思っていました(笑)。
初日は寝不足という事もあり、到着した上高地バスターミナルから下の方=大正池方面への短いルートをハイキングをしました。往復2時間くらいのコースでしょうか。
ここが中国の湖南省だと言われても判らないかも知れません(そもそも行った事もありませんが・・・)。
ちなみにこの日は登山用の合羽と靴を装備しているので、かなりの雨でも全く問題無く過ごせています。最初にモンベルに行った時、店頭に並んでいる合羽が凄く高くてビックリしたのですが、登山をやっている知り合いの方から「レインウェアだけは良いのを買っておくべし」と言われていたので、なるほどようやくその意味が判りました!
そもそも雨で困るのは人間くらいで、植物達はむしろ元気そうに見えました。中々良い気分です。
それにしても上高地の中は鳥の鳴き声が半端無く、これの為だけでも来た甲斐がありました。体に浸透したイソシアネートとか有機溶剤分とかが抜けていくような気分なります(実際はそこまで浸透していなくあくまでもイメージです)。
と言う感じで歩いていたら、なんと登山道の入り口を発見してしまいました!
登山は全く予定はしていなかったのですが、チェックインまではまだ全然時間があるのと、装備はちゃんとしてあったので、少しだけ登ってみる事にしました。勿論登山届も書いておきます。
ここから3時間半程登ると西穂山荘なる山小屋に行けるらしいのですが(そしてラーメンが美味しいらしいのですが!)、この日はそこまでするつもりは無く、とりあえず行ける所まで行ってみようといった感じです。念の為ですが一応保温シートやヘッドライトも持って来ています(いつも最悪を想定してなんでもリュックに詰めるので重たくて仕方が無いのですが・・・)。
二時間程登りましたが、誰一人すれ違う事がありませんでした。そういえば行きのバスもネットで予約した時に確認したよりも全然人が居なかったので、この雨の為にキャンセルをした人がかなり居たのかも知れません。
と言う訳で、雨も一向に止みそうもないので、途中で引き返して降りる事にしました。ラーメンはいずれの機会に・・・!
ちなみに鳥以外に見かけた動物はキジバトくらいで、その他は虫と魚と、こちらのカエルくらいでした。熊は居るみたいですが、リスとか兎とかも全く見かけませんでした。もう少し暖かくなってからですかね。
と言う訳ですが、上高地バスターミナルに戻って来て食堂に入ってみると、なんと美味しそうな味噌ラーメンが!
他にお店も無く、また店内の雰囲気からして余り期待をしていなかったのですが、予想以上にこの味噌ラーメンが美味しくてビックリしました。
と言う訳で無事この日の宿に到着です。15時にはチェックインして即入浴、その後は持って来たiPadで映画を観てゆっくり過ごし、早めの就寝としました。休養の為の連休なので、ゆっくり体を休める事とします。
2日目はまた後日改めて紹介したいと思います。