低予算でもアイデア次第で

factory-100オフシーズン間近になった為か最近自転車の塗装に関してのお問い合わせが増えまして、ただ塗装屋からすると随分と皆さん難易度の高い要求をされていまして、それを行う為の概算費用を伝えると大概驚かれてしまいます。まあフレーム塗るだけで20万円以上掛かるとかちょっとありえませんが、そもそも市販されているモデルのカラーリングは大量生産の成せる技ですので、その一台の為にデデザインを一からデータ化して各デカールの作成、各色を忠実に調色しそれぞれ塗り分けるなんて、試作車を作成するのと大差無いか、むしろそれよりも大変な作業になってしまうのです。そもそも見たことが無い車体のカラーリングなんてどうやって再現すればいいのやら・・・(苦)。

これと似たような事案としては、以前読んだクリスアンダーソン氏著のMAKERSで紹介されていた『ゼロからトースターを作ってみた』の案件に似ていますね。¥500のトースターを作るのに9ヶ月を費やして出来たアレって・・・(呆)。→判り易い参考サイトです。

ちなみに上の画像は工場の駐輪場(苦)で、奥のTREKが私ので、手前のcannondaleが工場二階に間借りしているカッティングシート屋修行中の抹茶★ん!のです。先日盗まれたスクーターは昨日無事見つかったようでして、ただ色々問題も起きているようですから今は自転車メインでの通勤になっています。

pacmanで、こちらのシールはその抹茶★ん!に作って貰った物で、私は工場の壁に貼らせて貰ったのですが、彼は自分の自転車に貼ってみたようです。

factory-101 彼の自転車はキャノンデールのフーリガンなるモデルとの事で、フレームとフォークにはフェルナンデスのギターの布袋モデルみたいなカラーリングが施されていて、それを利用してパックマンのゲーム画面を表現していました。うーん、これは楽しそう!です。

これを塗装でやろうとすれば大変な作業(と費用)になりますが、こんな感じでシールを利用すれば少ない出費でもアイデア次第で自分好みのデザインに仕上げられたりします。こんな仕様は恐らく世界に一台では無いでしょうか。遊び心があって凄く良いですよね。しかも飽きたら剝がせば良いですし。

と、こんな感じでたかがカッティングシートの作成ではありますが、アイデア次第で今後の需要はまだまだ沢山あると思います。またはアイデアが出なくとも、誰もが面倒臭がってやらなかったり嫌がるような事を率先してやっていれば自ずと仕事は集まってくると思います。これは私の仕事がまさにそれでして、普通の塗装屋さんが嫌がるような事をやっていれば少なくとも仕事が無くなる心配はありませんからね。決して私はマゾヒストと言う訳ではありませんので(笑)。

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