カーボン平板 製作

profit37 先日塩ビパイプを型に使って、自転車フレームに貼る為の曲面用のカーボン板を作製しましたが、普通の平らなエンブレムプレートもリクエストされていましたので今回そちらも作る事にしました。と言う事で前回同様虎の子のカーボン繊維を必要なサイズにカットします。

profit38 前回市販のクリアーファイルを使って非常に簡単且つ綺麗に離型が出来たので今回もそれを使って平らなカーボン板を作製します。クリアーファイルは素材がPP(ポリプロプレン)なので、この場合はプライマー無しでは塗装や樹脂(接着剤も含む)は全く密着しませんから、ワックスなどの離型剤を使わなくても簡単綺麗に剥がれてくれるのです。油分は塗装の大敵なので出来るだけ使いたくは無いですからね。

また今回は繊維の目がズレないように先にカーボン繊維をマスキングテープで貼り付けて位置がズレ無いようにし、その上からポリエステル樹脂(リゴラック)を塗る事にしました。

profit39樹脂がカーボン繊維の裏側までよく浸透するよう脱法ローラーを念入りに転がします。イメージとしては肌の美容を、親の仇ほどにやるような感じでしょうか・・・(笑)。

そして1時間後くらいに剥がしてみると・・・

profit40ジャジャーン!と、クリアーシートに貼ったカーボン+樹脂は超簡単に剥がれてくれました。

ただ、何か、おかしい・・・

profit42実は今回貼ったのはカーボン繊維1枚のみでして、前回のように裏当てにグラスファイバーマットを貼らなかった為かかなりペラペラな出来上がりで、端を持つと画像のように曲がってしまう程の柔らかさです。

さすがにこれではプレートも糞も無いので(失言すいません・・・)、結局この後さらに積層する事にしました。

profit41と言う訳で改めて裏側にグラスファイバーマットを貼り付けています。ちなみにこれって繊維についたガラスの粉?が肌に付いて相当チクチクするので出来れば使いたくは無く、こんなに頻繁に使うならファイバークロスの方も買っておいた方が良さそうですね。

とまあ今回は(今回も)ちょっと足り無い所がありましたが、そもそもこういった事は仕事とは違うので、むしろこの時点で沢山失敗を経験しておけばいずれ仕事で本当に必要な時に役に立ちますから無駄では無いんですよね。実作業前のイメージ作りでもこういった失敗は非常に役に立ちます(と言う事にしておいて、と・・・笑)。

ちなみに平らなカーボン板なら既に出来上がった物を持っているのでそれを使えば手っ取り早いのですが、それではちょっと意味が無いのでわざわざ繊維の状態から作っていたりします。それぞれ素材の状態から、この工場の中の材料と設備(と技術)だけで一つの製品が出来るって言うのがPRO_Fitオリジナルカーボンエンブレムの製作コンセプトですからね。理想は「一人家内制手工業」なのでして(笑)。

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