PRO_Fitドライカーボンエンブレム

 以前作成していたドライカーボンを使ったPRO_Fitnオリジナルカーボンエンブレムですが、今回ご注文頂いた穴無しVer.の在庫が無かった為、新たに増産する事にしました。

ベースとなるドライカーボンについては以下の記事で紹介していますので宜しければご参照下さいませ。

PRO_Fitドライカーボンエンブレム制作

ちなみにドライカーボンはサンダーとかで切るのでは無く、エンドミル(CNC)で切るのが一般的なようです。こちらのサイトで判り易く紹介されています。

 デカールも新たに導入したタイプ(象のロケットさん製)を使い、いつものALPSドライプリンターを使って印刷します。色はシルバーとゴールドで、インクリボンのスジが目立つ物は捨ててしまいます(上の画像だと、ゴールドは下の2段は使い物になりません・・・)。

 デカールの段差を目立たなくしたいので、ドライカーボンの形に合わせてカットしてみました。

デカール用接着剤(マークセッター)と木工用ボンドを併用してカーボン板にデカールを貼り付けます。

ちなみにカーボンの上にはベースクリアー(色の着いていないベースコート)を塗ってあります。これをしないとシルバリングが起こる可能性が高くなり、またクリアーの密着性が劣る筈です(いずれちゃんと検証してみます)。

一晩常温で置いて接着剤が十分に固まったらクリアーを塗って下塗り完了です。

この後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を完全硬化させ、表面をペーパーで研いで平滑にしたらもう一度クリアーを塗って完成となります。

結局また2回塗るのか・・・と(苦)。

PRO_Fitドライカーボンエンブレム 完成

 先日二度目のクリアー塗装を終えていたドライカーボン製のエンブレムです。穴を開けてステンレスワイヤーを通しました。

 左がノーマルで、右がキャンディーレッド仕様です。

 前回作ったエンブレムはカーボンからの自作でしたが、今回は専門の方にカーボンのカットまでをして貰ったのでかなりコストを抑える事が出来ました。やはり餅は餅屋ですよね。

 カーボン板のオーダー内容としては、

「サイズは35mm×12mm×厚さ1mm、四隅のコナーRは2、 個数50 精度は幅厚さとも±0.1mm程度です。」

との事です。うーん、プロっぽいですね~!(病)。

 キャンディーレッドはノーマルのシルバーに比べると工程は増えていますが、一応「これでは出したくない」として弾かれた物を再利用する形なので金額は同額に設定する事にしました。デカールの印刷時に出来たちょっとしたスジはキャンディーカラーにすると全く判らなくなるので仕上がりの点はご安心くださいませ。

 それでも売れば売る程赤字になると言う内容は変わらないので、販売は限定的に、今までPRO_Fitに塗装をご依頼頂いた方のみと言う条件になります。

 色については今後バリエーションを増やしていくつもりです。グリーンに反対色の赤はちょっと強烈ですからね。

 まだちょっと判らないのですが、色見本キーホルダーとセットにした場合は割引価格を設定しようと思っています。

 私がいつも行っている塗装はご依頼品があって初めて成り立つ物なので、こういった自ら作った物を塗って販売する!と言う事にずっと憧れていたんですよね。なので赤字だとかそういう事は取りあえず無視する事にしています。

あと現在まだテスト中なのですが、注型樹脂で作った色見本キーホルダーの裏側にPRO_Fitのロゴをレーザー彫刻で入れる事も試していて、そちらが上手くいけばそこからシリコーン型を作ってロゴ入りのミニカーを量産したり墨入れをしたVer.も作れると思います。

もう少し時間的に余裕が出来たら予め塗装した物の販売や、サイズを小さくしたVer.も造ってみようと思っています。

PRO_Fitカーボンエンブレム 量産

PRO_Fitカーボンエンブレム 完成

先日先行して二個だけ作っていたドライカーボン製のエンブレムですが、その後購入された方からご感想も頂けましたのでちょっと紹介させて頂きます。

「相変わらずの素晴らしい出来で、カーボンの網目をニヤニヤと眺めていたら、奥さんが冷ややかな視線でこちらを見ていました。
一応素晴らしさを伝えてはみたのですが、全く理解できないと一蹴されました(笑」

との事です。そうなんですよ!今回のドライカーボンは綾織の繊維柄がしっかりしていてとても格好良いんですよね。まあこれは人には中々理解され難いので、一人で悦に入っているのが宜しいかと(笑)。

と言う訳で、その後も空いた時間を利用して他のカーボン板も量産を始めていました。

 ALPSのドライプリンターを使ってシルバーメタリックに印刷したデカールを貼り付け、

 接着剤が固まったら、

 一回目のクリアーを塗布します。

デカールの段差については「カーボンと同じサイズにカットする」で解決出来たのですが、デカールを貼った部分は若干クリアーの艶が引けると言う事もあって、やはり塗装は二度塗りで仕上る事にしました。

 一回目のクリアーに熱を入れて完全硬化させた後、

 #1500の耐水ペーパーを当て板に置いてクリアーを平らに砥ぎ付けます。

 マスキングをし直し、それぞれ半分ずつに別けました。

 こちらはノーマルのクリアー仕上げで、

もう半分はキャンディーレッドの仕様にしました。いつものテールランプに使っている赤だと少し暗目になるので、より鮮やかな方のハウスオブカラーの赤にしています。

今回は艶あり仕上げですが、クリアーを艶消しまたは半艶にすればアルマイトっぽい仕上がりになるので今度それも試してみようと思います。穴は一回目のクリアーを塗り終わった後に開けておけば良かったかなぁと少々後悔しています・・・。

PRO_Fitカーボンエンブレム 完成

 先日二度目のクリアーを塗っておいたPRO_Fitオリジナルドライカーボン極小エンブレムです。その後熱を掛けて塗膜を完全硬化させておきました。

 今回はキーホルダーとして承っておりますので、端に2ミリの穴を開けます。結構緊張しました。

 最後にステンレスワイヤ―を輪っか状にしてアルミクランプでカシメて完成となります。

今回こちらのエンブレムをご注文いただいたのは先日TOYOTA86のブレンボキャリパーの塗装をご依頼頂いた方で、色見本キーホルダーの制作も一緒にご依頼も頂いていましたので今後は恐らくこういった使い方になるのでは?と思っています(画像のは当店用の物です)。

キャリパーの塗装については以下記事で紹介しておりますので宜しければどうぞ。

TOYOTA86ブレンボキャリパー塗装 完成

実は最初に「カーボンエンブレムはもう無いのですか?」と聞かれていまして、その時にはまだ構想しかなかったので代わりにこちらの色見本キーホルダーのご注文となったのですが、その後ドライカーボンをカットした記事を見て頂けて今回追加でご注文を頂けました。

まずはシルバータイプを量産して、ある程度したらキャンディーカラーのバリエーションも増やしていこうと思います。

尚、こちらのカーボンエンブレムは出来上がり次第ウェブショップにて紹介しますが、ご購入に関しては今までも含め「PRO_Fitに塗装のご依頼された方のみ」の限定製品となっております。また色見本ミニカーについては「塗装のご依頼をされたついで」のみの制作・販売となっております。申し訳御座いませんが何卒ご理解頂けますようお願い申し上げます。