ドライポンプ設置しました

pomp34 先日購入したドライポンプです。

部品が揃い、何とか場所も確保出来たので設置を行いました。

factory34サイズ自体はそんなに大きく無いので、コンプレッサーの上に置くことにしました。普通の油回転真空ポンプだったらかなりマズイ場所ですが、油を出さないドライポンプなのでその辺が安心です(ただ念の為排出するエアーをホースで他の場所に引いて様子を見る事にしました)。

factory36 と言う訳で早速試してみると、デジケーターの中は3秒くらいで一気に-0.09Mpaまで到達します。その後30秒くらい掛けて画像の目盛りの位置まで行きますが、-0.1までは少し及ばずと言う感じです。

で、どうやらちゃんと(今更!)調べてみると、そもそもドライポンプは真空度を求めるには不向きらしく、その点油回転式ポンプは油膜によって気密性が高まるので、比較的安価で真空を作るのに適しているとの事です。ただ蒸気みたいに油を出すみたいですけどね(恐)。

factory35ただ今回購入したドライポンプはとにかく耐久性が高いらしく、常にMAXパワー(100Kpa)を掛けっ放しでも大丈夫な模様です。限界値を示す赤い針が最高値に設定してあるなら、これは着けなくても良かったのでは・・・。

factory37 ちなみにこちらが二台目に購入した中古のドライポンプです。ドライポンプの特徴をしると、もしかしたらこれも壊れている訳では無く十分使える物だったのかも知れません・・・(-0.09Kpaまでは到達しました)。

ただ付属の圧力ゲージで限界値を示す赤い針は40Mpa辺りの設定となっているので、真空度を求めるのであればやはり不向きだったんでしょうね。まあ趣味で使う脱泡作業なら問題無いと思いますが。ちなみにこれらは工場二階に置いてブリスターパックなどを自作する真空成型(!)に使おうと思っています。むしろそっちの方が使えるんじゃないかと(笑)。

factory (1 - 1)-33それにしても工場の中は物が増えていって、ただこれ以上床面積が増える事は無いのでもう上方向に伸びていくしかありません。バベルの塔みたいにならなければ良いのですが(最後は崩壊、みたいな・・・苦笑)。

pomp29そういえば先日透明ポリエステル樹脂を使って注型して皺模様が出来てしまった溶けたウサギですが、一応今後の脱泡具合の参考にと、艶を出してみる事にしました。

blackノンパラフィンの不飽和ポリエステル樹脂だった為か表面がいつまで経ってもベトベトだったので、一旦シンナーで洗い流すようにして被膜を除去し、ペーパーを掛けて表面を整えました。

black1そしてクリアーを塗ってみました。

ただどうも透明感が足りないと言うか、樹脂自体が白濁りしているような感じです。またはペーパー目が粗すぎたのかも知れません(#320フィニッシュでした…)。

まあでもこれで中に混入した気泡が確認出来たので、今度どうやってこれを綺麗に無くしていけるのかを色々試してみようと思います。

ちなみにどうやら脱泡に重要なのは真空度自体では無く、「加圧すると気泡が消える」と言うヘンリーの法則の特徴を利用するようです(これも今更・・・)。

であれば、今回購入したドライポンプは減圧するスピード自体はとても早いので、樹脂が硬化する前に減圧と加圧(排出)を効率良く繰り返して上手く脱泡が出来るのでは、と考えています。ってどのみち工場内で油回転式のポンプは使えませんのでこれで何とかするしか無い訳なのですが(苦笑)。

 

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