ワークショップ用スプレーガン

 スプレーガンは既に20丁以上ありますが、普段仕事で使っている物を人に貸す訳にはいきませんので、今回新たにワークショップ用のガンを購入しておきました。IWATAのミニ低圧ガン、BAby SeriesのLPH-50です。

口径は車の塗装としては比較的小さめの1.0ミリで、カップは取り回しがし易いようこちらも小さめの130mlにしました。

このLPH-50は低圧ガンなのに噴霧が微粒化する傾向にあり、初めて扱う場合でも非常に塗り易く、少ないエアー量でもスプレーパターンは安定して綺麗に開きます。トリガーのバネも柔らく、それでいてトリガーに指が2本掛けられるので長時間使っていても疲れません。

また一緒に買ったカップの根元はフリーアングルのタイプになっていて、初心者でも非常に扱い易くなっています。

塗料カップの上部には空気を吸い込む為の穴が空いていて、また蓋自体も単に嵌っているだけですから(このタイプはネジとかではありません)、スプレーガンを傾けると塗料は普通に零れてしまいます。派手にやると蓋が落ちて中の塗料がジャバっと零れるので大惨事にも成り兼ねませんから、スプレーガンの向きを変える度にカップの角度も変える必要がある訳です。ここなネジ式だとカップを動かしたその都度締め直さなければなりませんから(グルンと回って大変な事になります・・・)、慣れないと難しいんですよね。

ちなみにSATAガンのようなセンターカップタイプはカップ自体が動かないと言う男前な構造なので(!)、サイドシェルの下側を塗る時は車をジャッキアップさせた状態で塗るか、もしくはそこを塗る時用にもう一丁IWATAなどのガンを用意しておくという事をしていました。

以前の画像があったので紹介しますね。

左にあるのはSATA社のガンで、これでも小さいサイズのタイプです。カップが動かないのと、手元に圧力ゲージを付けるのが基本なのでかなりの全長となり、これでどうやって狭い個所を塗るんだ!と言うのが多くの塗装屋さんの意見だと思いますが、それ以上に性能が素晴らしいので世界中の塗装屋さんに愛されています。

尚、通常スプレーガンの動きは「左右」が基本となりますが、ノズルの角度を90度変える事で「上下」の動きも出来ます。車体を塗る上では人間の体の構造上「左右」の動きで塗る方が綺麗に仕上がる為、殆どの塗装屋さんはこの動きが癖になってしまっていますが、サーモスを塗る時は台に挿したまま立てた状態で塗ろうと思っているので上下の動きにするかも知れません。

この辺の事も含め普段塗装をしていない方がどういった動きをするのか全く想像が出来なく、なので当面の間はデモに付き合って貰って、私自身初心を思い出してみようと思っています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

Optionally add an image (JPEG only)