色相環色見本制作⑩ イエロ―本塗り

 先日下準備を行っていたアクリル製の壁掛け用色相環立体色見本です。サフェ等の下準備も終了し、いよいよ本塗り段階に入ります。

今回塗るのはイエローで、一色ぶんだけでもこの量(74個くらい)となります。

 大きい物は裏に丸めたガムテープを貼り、台(段ボール)から少し浮くようにしてあります。

 小さい物はガムテープにそのまま貼っていて、ただこれだとフチの仕上りが凄く悪くなってしまうのですが、これらに関しては穴を開けた色相環形状のプレートに嵌め込んで根本が見えなくなるので問題ありません。ただ色眼鏡用のはちょっとマズイかも知れませんが・・・。

 色相環用として作製した色はどれも発色優先で隠蔽力が低い為、まずは下色に白を塗ります。仕事で使って余った色は捨てずに下色専用として残してあるので、こういう時に無駄なく使えます。

逆にディーラー勤務の時は塗料の貯蔵量が厳密に決められていたので、使わない色(塗料)は直ぐに廃棄していましたが、相当なコストが掛かっていたと思います。一度に4キロ作って「あー、白入れ過ぎちゃったw」とか言って全部捨てて最初から作り直す人とか居ましたが、作業時間が優先なのでそう言う行為が許されていました。

 さらにその上に、今度はそこそこ隠蔽力の高いイエローを塗ります。具体的に言うとVW社のサンフラワー(カラーコード:LB1B)で、要はこの時、仕事でこの色を使う時にこれも一緒に塗らせて貰った!と言う訳です。車の内装パーツにこういったパステル系の色を塗る仕事が良くあるので、そのタイミングを見計らって色相環12色を一緒に塗っています。

 そして最後に、色相環に設定したイエロー(STANDOX MIX884原色まま)を塗ります。

 手前のベアブリックがサンフラワー、奥が色相環のイエロー(RGB参考値255,255,0)です。鮮やかな色は画像では表現し難いのですが、こうやって比色すると判り易いです。比較的派手なサンフラワーが、淡いクリーム色に見えます。

 そして最後にクリアーを塗って本塗り完了です。

 尚こちらは艶ありで、艶消し仕上げは一旦保管して後日他の物と一緒に塗るようにしています。

直接貼り付けた物はクリアーが固まる前に外してあげたいところですが、一個当たり5ミリくらいしかないので、これを無事に剥がすにはさすがに無理っぽいですね。

尚、既にグリーン系3色も塗り終わっていますので、艶消しと共にそちらも後日紹介したいと思います。残り8/12色です。年末年始で一気に仕上げたい所でしたが、この時期業者様からのマイク塗装のご依頼が多いのでちょっと無理っぽいかもですね(お正月も休めない感じでして・・・)。

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