色見本キーホルダーラインナップ

5月18日~19日に開催されるデザフェスで販売予定の色見本キーホルダーをまとめて紹介しようと思います。

こちらは最もスタンダードな「黒枠」「背板結晶塗装黒」「ミラーキャンディー 」の仕様となります。値段も一番低い設定の物ですね。

初期の頃は色相環の12色をソリッドカラーで作っていましたが、今回はミラーアクリルへのキャンディー塗装をメインにしました。材料費的にはこちらの方が高くなってしまうのですが、手間的には変わらないですし、こちらの方が一般受けし易いという所があるからですね。

単純に色相環を配しただけの物なのでオリジナル感は少ないのですが、私的にカチっとしていて普遍的なデザインが好きなので、最近はこの縛りの中で色々出来る事をやってみています。その方が集中して出来るのでやり易いんですよね。

裏側にはどれもこちらのRGB値を記した色相環をレーザー彫刻&塗装を施しています。

あとソリッドカラー・ミラーキャンディーとは別に、こちらのメタリックキャンディーも幾つか作っています。前者はどちらも2コート塗装ですが、こちらは3コート塗装となるので費用も少し高くなります。

そしてこちらは背板を「ホログラムラメ」にした仕様です。

レーザーカットした透明アクリル板の裏側にラメを定着させ、表側にもクリアーを塗布しています。通常のラメ塗装と違い「下色無しで完全隠蔽」とした仕様ですから、太陽光にあたると非常に煌めきが出るのが特徴です(表面が激しく凸凹になるので通常の自動車外板塗装等では絶対やらないような仕様です)。

画像だと全く魅力が出ないのですが、屋外では非常に美しい煌めきを感じられるので、実物が見れるデザフェスに丁度良いのでは、と思った次第です。私的にもこれが一押しです。

ただ穴と周りのバリ取りが非常に大変なので数が出来なく、かといってあまり金額も上げられないので「作れば作るほど赤字が膨らむ」代表的な作業だったりします。

是非カバン等に着けて屋外で使って頂きたいところです(屋外でこそ良さを感じられるかと思います)。

そしてこちらは枠を「ウォルナット」にした仕様です。

ウォルナットにする事で材料費は上がったのですが、文字部の塗装をしなくてよい!という事もあり、こちらも最安値の商品となっています。

やはりというか人気が高く、ウェブ販売でも数分で売り切れてしまいます。

こちらはさらに背板もウォルナットにした仕様です。オールウォルナットと呼んでいる製品ですね。

それぞれ違う厚さの材料を使っているのでさらにコストは高くなっているのですが、実際には塗装費用が一番コスト高なので、それが無いお陰でこちらも最安値の商品となっています。ただ塗装箇所が少ないので私的にはちょっとつまらないかなぁ、と思っています。

裏側のプレートなんて全く塗装とは関係無いですから、これは楽極まりありません。時々アクリル板をカットだけしただけの作品を見ますが、あれなら本当に楽だろうなぁ(儲かるだろうなぁ)と思ってしまうのが本音です(もちろんそんな訳はないとは思いますが)。

そしてこちらは白枠とミラー背板を使った仕様です。

アクリル板は元々白い物を使っています。

背板はミラーアクリルで、元々厚さ2mmの物を使っていましたが、それだと色相環のピースが浅くなってしまうので新たにこれを1.5mmに、ただしそれをクリアー塗装すると激しくクラックが生じてしまうので、こちらは未塗装としました。質感はクリアーを塗ったそれに比べるとどうしてもチープなのですが、お陰でコストは下げられてこちらも最安値での販売が可能となっています。

尚、各料金については変動するのでこちらでは控えるようにしていて、ウェブショップのサイトを参考にして頂ければと思います。

そして今回、新たに「透明アクリルの裏側から塗装」した物を多く取り入れる事にしました。

今まではクロマフレア系(マジョーラ等)の特殊塗装のみで採用していた手法ですが、今回は「先にアクリル板に塗装し、その後レーザーカットする」という方法で量産化が可能となりました。

というのも、レーザーカットした断面はその際の熱により分子鎖が破壊されているからか、その後塗装を行うとかなりの確率でクラックが生じてしまうのです。

例えば以前作ろうとした透明仕様の色見本キーホルダーですが、

「レーザーカットしたアクリルでも大丈夫」と謳っている製品でもこのような惨事になってしまうので諦めていたのですが、

先に透明アクリルの裏側に塗装を行い、

その後レーザーカットする事で大幅なコストアップを避けつつ、色々なバリエーションが可能となりました。

こちらは枠をブガッティのティファニーグリーン(カラーコード:V603)、背板をホログラムラメ、色相環12色はミラーアクリルにキャンディー塗装を施した仕様となります。さわやかで良いですよね。

ちなみにブガッティのティファニーグリーンは実車に塗る事を想定しているので白や黒が少量入っていて(隠蔽力を高める為や大面積になる事で派手過ぎるのを抑える為)、それ故に多少なり濁りが生じてしまっています。

なので鮮やかさを求めるならば以PCケースBOSEのスピーカーに採用したミントグリーンの方が良いのですが、今回は一般向けに「ティファニー」の名を遣えるこちらを採用されました。ティファニーはこの色で商標取っているので何かの拍子に突っ込まれたら嫌ですから、そういった点で自動車のボディカラーを使う分には安心です。ネット警察のように自分の正義を盾に大きな声を出す人は出来れば避けたいですからね。

他にも裏から塗る3コートキャンディーカラーを試したりもしたのですが、

通常の順番と違って「プラスチックプライマー→キャンディーカラー→メタリック→クリアー」だとブリード(滲み)が生じてしまうようなので、こちらは一応失敗作となっています。

こちらも同じくキャンディレッドの仕様です。

キャンディーベースとメタリックベースが混ざってしまったような状態なんですよね。

ただこれの不思議なところとして、今まで何度か同じような事をやっているスバルのエンブレムではそんな事は一度も起きていないんですよね。

こちらです。

今回もこれをイメージして塗ったのですが、何故か今回は途中の二層が混ざってしまったんですよね。どちらか一方ならそういう事もあるのかと思うのですが、2色とも起きてしまったので何か大きな間違いがあるような気がしているのです。多分仕事では無いから急いで塗ってしまってのフラッシュオフタイム(コート間の乾燥時間)不足かもですね。これがキーホルダーで出来たら格好良かっただろうなぁ、と(まあこれがあるから塗装はいつまで経っても面白い!と思えるのですが。笑)。

こちらは背板を蛍光マゼンタ+ホログラムラメ(少量)にした仕様です。少量でもラメはクリアー層から突出してしまうので2度塗りが必要なのですが、今回は料金は抑えめにするようにしています。前回のデザフェスではGUNさん効果のお陰でそこそこ売り上げがありましたが今回は単身なのでどうなるか全く予想が出来ず、なのでとにかく多くの方に見てもらわないと始まらないですからね。

仕事だけをしていれば安泰ではあるのですが、新しいことをしないとどんどん時代遅れになってしまいますし、いずれは自宅または郊外で塗装の仕事を続けていけるよう、まだ体が動くうちに何かしらを持っておければと思っています。

また今回多くの商品を作れたのはアルバイトをお願いしたお陰で、

今回のデザフェスでは受付も手伝って貰おうと思っています。

というのも、

今回はオーダーメイドでその場で作るキーホルダーの販売もやろうと思っていて、私は奥のスペースでこれらを作る作業に専念出来ればと考えています。初日は忙しくて出来ないかも知れませんが、比較的暇になる二日目であれば何とかなるのではと思っています。

場所は南館の4階となっています。デザフェス59の概要についてはオフィシャルサイトを参考にして頂ければと。

サラリーマンを辞めて独立した時のようなドキドキ感が楽しく、なんとか本業に影響ない範囲で出来ればと思っています。

色相環キーホルダー ウォルナット仕様

ほぼ完成形に至った色相環キーホルダーですが、

その後2ミリ~3ミリ厚のウォルナット無垢材を入手したので、これを使ったウッド仕様のキーホルダーを作成する事にしました。ただそのままだと仕上がりが悪くて使えないので、ダブルアクションサンダー#80→#120、手研ぎ#120→#180→#240で目を均しています。

アクリル板の場合は予め台紙が貼っていますが、この場合は木素地が剥き出しなので、焦げ目がつかないようマスキングテープを貼ってからレーザー加工を行います。

レーザー彫刻&カットで裏と表のパーツを切り出した状態です。この後このマスキングテープを剥がす作業は結構面倒なので、これは持ち帰って作業するようにしています(自宅での作業は工賃として考えない為)。

アクリル板に比べて良い点としては(楽な点としては)レーザー彫刻した所が焦げて色が濃くなるので、この後溝に色を入れなくて良い事です。材料費は高くつきますが、作業が楽になる分コストを落とせています。

出来上がった枠に結晶塗装の黒を塗った背板と、ミラーアクリルのキャンディーカラーピースを取り付けて完成です。渋くて良い感じですね!

こちらはそれぞれの色相環ピースを違う仕様にした物で、手前からソリッドカラー、メタリックキャンディーカラー、ミラーキャンディーカラーとなります。私的な好みとしては木目にはメタリックキャンディーが合いますかね。

さらに薄い板=1mm厚のウォルナット材を入手したので、背板もこれで作ってみました。オールウォルナット仕様ですね。

裏側のデザインは既存と同様で、色相環のそれぞれの色をRGB値で記しています。

当初はこの木目が製品毎にバラつきがあるので気に入らなく(私的にはiPhoneのようなカチっとした個体差の無い工業製品的な品質が好きです)、幾つか作ってはみたものの製品化をする予定は無かったのですが、ワークショップを開催した時に参加された方々からの評判が良かったので考えを改めた次第です(毎回これな気がしますね…)。

その後もウォルナット材の入手を安定して出来ているのである程度の数を制作出来ましたから、デザフェスの前にウェブショップでの販売も検討しています。販売日時についてはTwitter(X)で事前にお知らせしていますので、もし宜しければそちらもチェックして頂ければと!

色相環時計用手提げバッグ

今年の5月に出店するデザフェスで販売する色相環時計ですが、こちらは私が作っている時間が無いので、アルバイトをお願いして量産体制にしています。

尚、色相環のピースはある程度の数を塗っておいたのですが、それ以外に使う材料が足りなくなったので、それらも順次手配しています。

と言う訳でジャジャーンと!セイコー製のSKPを大量に仕入れました。尚、ムーブメントは海外製の安いものと、国産のSKPをそれぞれ使い分けています。今まではオーダーで変更していましたが、今回は予め組み込んだ物をそれぞれ選んで購入して頂く形にします。それぞれの差額は¥1,000といった感じです。

あと針を着けてプラケースに入れて販売する物と、針を着けない状態で購入者ご自身で着けて貰う廉価版をそれぞれ設定しようと思います。箱に入れるとその分材料と手間のコストが上がってしまいますが、「直ぐに飾るので!」という事であれば箱は要らないですからね。

そしてご購入いただいた際に入れる手提げ袋ですが、当初このような安価な物にレーザープリントしたシールを貼った物を用意したのですが、どうもチープ過ぎたので、

塩ビ製の透明バッグを購入してみました!

ただ作って直ぐに梱包したからかとてもビニール臭く、それぞれを袋から出して干しておきます。

こんな感じで中身が丸見えなので、購入した人のこれを見て欲しがる人がさらに増えてくれればと思っています。時計にピッタリでとてもかわいい!

裏側に貼った千代紙も見えるので、このままの状態で陳列して選べるようになっています。

実際に持って貰って撮影してみました。

色相環のキーホルダーは45×60なので、ちょっと大きい感じですね。

 .nuko(ドットヌコ)キーホルダーは横幅が~36ミリなので丁度良い感じです!

あと比較的お求めやすい金額(数百円)のキーホルダーを作りたいので、現在この辺を色々検証中です。単色ベタ塗りのシルエットだけで成り立つブラックラビットは、やはりというかデザインが素晴らしいですね!

ダイソーMDFがレーザーカット出来ない件

100円で入手出来るダイソーのMDFは、ちょっとした工作に使うのにとてもコストパフォーマンスが優れていて、私もレーザー加工機導入直後には塗装スタンド等の作成に多いに利用させて貰いました。

ただその後100円ショップでMDFが売られなくなり、仕方ないのでネットオークション等で色々調べていたところ同等の金額で「不揃い品」みたいなのが売っていたので、それを大人買いして当面の間これで凌いでいました。

それも無くなっていよいよ市販品(高い)を買うか…と思っていたところ、なんとダイソーで同サイズの物が再販されている物を見つけました!当時と同じく300×400×6で¥100です(税別)。

早速持てるだけ買って在庫をしておき、工場に持っていってレーザー加工機でカットする事にしました。

・・・が!全然切れる気配がありません!

今までの設定だとパワー50%、スピード6mm/秒で切れていたところ、それを4回繰り返さないと切れなく(4回!)、しかしそんなに同じ場所を切っていると断面が焦げて煤だらけになってしまいます。と言うよりこれじゃレーザー機械が消耗していくばかりで全くコスト安ではありません。

最初は機械の問題かと思って、試しに残っていた市販品(規格品)の5.5mm厚のMDFを試しに切ってみると、こちらでは普通通りに切れました。どうやらダイソーのMDFはレーザーカットには不向きのようで、それについてTwitter(X)にツイートしてみたところ、同じような目に遭っている方々が居ました。

ちなみに左がレーザーで簡単に切れなくなったMDFのラベルで、右が今まで普通に切れていたラベルです(サイズが違う物なので200円ですが同サイズで100円で売られていました)。

という感じで、これはもう100円ショップのMDFは使えないと言う事で、色々探してみた結果、楽天ショップのモクザイヤさんが安いと思いました。

ただ送料が¥840だと思っていたところ、30枚だとこれが倍以上になってしまったので、その辺も考えて枚数を決めた方が良いかと思います。

その後は普通にレーザーカット出来るようになったので、仕事が終わってからデスクワークをする傍ら切っておいた物を貯めて、

塗装を行なったり、

同じくレーザーでカットしたウォルナットの突板を接着剤で固定して、

天然木仕様の背板を作ったりしています。

尚、壁時計については組み立て作業がマニュアル化出来ていると言う事もあるので、現在アルバイトをお願いしてこれを代行して貰っています。

5月に開催されるデザフェス59に当選したので、現在それに向けてキーホルダーやこちらの時計などを増産中です。仕事に支障が無いようにしつつ、十分な量は確保しておきたいですね!