第23回岡本太郎現代芸術賞展行き①

 この時期に毎年恒例となっている岡本太郎美術館に行って来ました。現在開催中の企画展、「第23回岡本太郎現代芸術賞(TARO賞)」です。

 もしかしてコロナウイルスの影響で閉館かも?!と思っていましたが、一部のイベントを除いて普通にやってくれていました。さすが川崎!です(?)。

 いつものようにオープン直後なので殆ど誰も居なく貸し切り状態です。そして初っ端からインパクト大です(笑)。

まずはいつも通り全体を軽く回り、その後じっくり一点ずつ見て行く作戦にしました。これは仕事の時も同じで、最初は確認だけに留めて、その後ゆっくり頭の中で咀嚼して時間をおいてみると物事を深くまで感じられたりします。まあ私の場合怖くて直ぐには塗れないだけなのですが(苦)。

 と言う訳ですが、いきなりこちらの作品に捕まってしまいました(笑)。

根元裕子氏の作品で、タイトルは「野良犬」です。後で知りましたが岡本敏子賞受賞作品でした!

 素材は陶土で、まあとにかくヤバいです。

体から浮き出た骨とか筋肉とか皮とかがとてもリアルで、人生で3回犬に噛まれた事がある自身としては迂闊に背中を見せられません(苦笑)。ある程度のサイズに本気で噛まれると骨がゴリって軋む音が聞こえて今でも思い出します(震)。

良く見てみると端の方にはちょっと弱った感じの子も居たりして、集団のリアルさみたいなのも感じられます。

ただ目は全く死んでいないと言う(怖)。

 展示の仕方もユーモアと言うか自由さがあってとても良かったです。

 私のこの企画展での見方として、展示してあるタイトルや冊子は最後まで見ないようにしているのですが、こういった現代アートだと中には「???」と思う物もあって、ただこれも何週かしていると「もしかしてあれか!」と気づく事もあります(勿論全く的外れなのもありますが。笑)。

画像は丸山喬平氏の作品です。

こちらの作品も当初は単管とスタイロフォームだけに目が行ってしまって(これは仕事柄仕方ないかと・・・)、てっきりRPG(携帯対戦車グレネードランチャー)とかの武器を構えた戦闘系の作品かと思っていましたが・・・、

 良く見ると持っているのは槍のような原始的な物で、

背中に担いでいるのは大きな魚のようです。瞬間的にクジラ漁かと思いましたが、サイズ的にはイルカと思われ、ただタイトルが「幸について」となっていたので、そんなに単純な事では無いように見受けられます。まあこの辺の捉え方は人それぞれですので、気になった方は是非会場に訪れて現物を見て頂ければと。

私的には使っている素材とか加工の仕方などを見ているだけでも面白くて、中には「これどうやって運んだんだ・・・!?」と言うのもあったりと、裏方的な事を想像するのも楽しいです。

尚こちらの企画展は4月12日までやっていて、美術館のある生田緑地内にはプラネタリウム民家園、軽食屋さんや日本家屋の中で食べられるお蕎麦屋さん(こちらは現在修復中でした!)などもあるので、家族や友人同士で行っても楽しめると思います。

尚、コロナウイルスが心配な方は朝一に(11:30まで居ましたがガラガラでした・・・)、逆に昼からだとザワザワしているので子供連れでも気兼ねなく入れると思います。比較的庶民的な市営美術館なのが良いですね。

まだ他にも色々と撮影しましたので、後日また紹介したいと思います。

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