第23回岡本太郎現代芸術賞展行き③

 少し間が空いてしまいましたが、先日の続きで現在開催中の企画展「第23回岡本太郎現代芸術賞(TARO賞)」行ってきた時の紹介となります。コロナウイルスの影響でギャラリートークなどは中止になっているみたいですが、美術館自体は今も普通にやっています。さすがですね!

 こちらは大石早矢香氏の作品で、「双対-birth and death-」です。

 近くで見るまで気が付かなかったのですが、全部焼き物(陶磁器)で出来ています。土って焼くと相当縮む筈ですから、それらを組み合わせてのこのサイズは相当大変だったのではと・・・。

 私がまだ小学生くらいの時の話ですが、父の友人に陶芸家の方が居て、毎週そこに陶芸を習いに行っていました。

が!当時夢にまで見ていたろくろは「お前には10年早い」という事で一度もやらせて貰えず(笑)、手びねりで変な形の茶碗とか箸置きとかを延々と作っていて、その時に焼く前と後ではこんなに変わるのか!とビックリしたのを覚えています。ちゃんと考えて練らないと直ぐにヒビも出来ますしね。

 そういう事も考えるとこの造形に至るまでには相当の経験と時間が必要だったんだろうな・・・と思わずにはいられませんでした。

 展示室の中には暗室になっている場所もあって、こちらには森貴之氏の「View Tracing」の作品が展示されていました。部屋全体の壁と床と作品に蛍光の糸を使って、ブラックライトを当てて作品を表現しています。

対象としているのがまた面白いくて良かったです(笑)。

 そしてこちらは桂典子氏の「しょくどう / esophagus」です。

当初はヤバい系の作品かと思っていて、

よく見てみてもやはりヤバイ感じしかしてこず(笑)、

これは一体どういう事なのか・・・と視線を下に向けていくと・・・、

もっとヤバそうなのが(恐)。

 と思って最後にパンフレットを見たら、どうやら作者の方はお腹の中に宿った新しい命を想像し、愛情を込めてこれらの作品を描いているとの事でした。いやー、何だか安心しました(笑)。

 こちらも暗室の中の展示で、松藤孝一氏の「世界の終わりの始まり / The Beginning of the End of the World」です。

 こちらもブラックライト(紫外線)を当てて光らせているような作品で、ただどうやら普通の蛍光顔料とかでは無く「ウランガラス」という素材を使っているようです。そんな物があるとは全く知りませんでした!

 名前だけ聞くとてっきり危ない素材なのかと思いましたが(何と言っても「ウラン」ですから。笑)、使われているのは微量なので人体には全くの無害なのだそうです。むしろ私が使っている硬化剤の方が余程ヤバイのででしょうね(ただ危ないのはモノマーな状態で、主剤と結合すればそれも安全です)。

合わせて展示されていた蝶の標本の意味が私にはちょっと解らなかったのですが、色の組み合わせ(と面積比)は非常に最高と感じました。

 そして見る順番としては最後の方にある、ただ遠目からでも目立っていたのがこちらの作品です。途中もあれが気になって仕方ありませんでした(笑)。

 村田勇気氏の「任意のアトリビュート / Arbitrary Attribute」です。

 木の彫刻でVRを楽しむ姿を表現するというギャップが私的にはツボで(笑)、三脚の蝶ネジまで木で出来ていたのが素晴らかったです。

 そしてその隣にはどこかで見たような作品が・・・。

 村上力氏の作品、「㊤一品洞「美術の力」 / Murakami Ippindo ANTIFRAGILE」です。

 こちらは二年前に来た時の、第21回岡本太郎現代芸術賞展にも出品されていた方の作品ですね。

 著名人をモデルにしていると思うのですが、すいませんちょっと判りませんでした。

 こちらでは”そんたくズ”と言う芸人の方々がここでコントをする事で作品になる筈だったのですが、残念ながらコロナウイルスの影響で中止となってしまっていました。折角の入賞委なのに、関係者の方はガッカリだったでしょうね・・・。

都心の方はどうか判りませんが、ここ川崎の岡本太郎美術館なら日曜日でも比較的空いているので(午前中は殆ど居ません・・・)、コロナウイルスを気にする方でも安心して来れると思います。

私はと言うとコロナはほどんど気にしておらず、普段の仕事で気にしているように目に見えない物(主に油膜とか皮脂とか)をイメージして手洗いさえしっかりしていれば特に問題無いかと思っています。理想は比較的落ち着いた時期に軽めに掛かっておき、症状が出ないまま抗体をゲット!みたいな感じでしょうか。

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