塗装仕上がりの推移

PRO_Fitは元々自動車補修塗装(板金塗装)を行っていて、現在の「小物塗装」になったのはおよそ12年前です。

車を塗っている頃は「小物」となると何かのオマケ的な考えだった為か、当初の仕上がりを今見てみると、ちょっと凹むというか、死にたい気分になります。

小物塗装屋になった当初は当然仕事が無かったので一からの営業をする事となり、サンプルとして上記のようなステンレス製のコンセントカバーを塗装して、それらしいと思ったショップさんにダイレクトメールと一緒に送っていたりもしました。今ではこういったコンセントカバーはどこでも塗っていたりしますが、当時はインターネットで検索してもこういった小物の塗装を行っているショップは見当たらなく、とにかく存在を知って欲しかったんですよね。

が!

当時の画像を見てみると、かなり仕上がりが悪いのが判ります。

普通の方が見ると判り難いかも知れませんが、塗装屋視点で見ると、光に当たっているところの肌・艶が悪いのが判ります。当時はこの小さい部品一つもまともに塗れていなかったのか・・・と大きく凹みました。

当時塗装した折り畳み自転車のアルミフレームもロゴの段差や肌の悪さが目立ちます。よくこれで「完成」と言えたと恥ずかしい限りです。

その後ある程度時間が経ってからは全般大分マシになったと思うのですが、キャリパーに関しては後の方まで良く無かったようです。

キャリパーの塗装は、当初業者さん(ブレーキ屋さん)の下請けという事もあり、「梨地はこういうもの」と考え余り気にしていなかったようですが、その後個人からのご依頼がメインになる事によってこちらも仕上がりが大分変りました。

こちらは先ほどの画像と同じランサー純正のキャリパーですが、塗装の艶具合が全然違うのが判ると思います。

作業内容の違いとしては、サンドブラスト処理を行ったままか、その後アルミ素地を研磨しているかどうかです。

こちらです↓

ランサーの純正ブレンボは梨地のザラザラが強く、現在はシングル→ダブルアクションサンダーでガッツリ削っています。

最初の頃は「小物だから」と言う考えてで値段も低めに設定していて(当時は「間借り」と言う事もあってコストが掛からなかったので)、そういった事もあり梨地はそのまま残していましたが、今は当店にしか出来ない事をという事で、ある程度作業時間が増えたとしてもそれなりの仕上がりになるようにしています。コツコツと言うかネチネチといった感じですかね。

20代の頃は「いくら経験を積んでもいずれは寄る年波には敵わない」と考えていましたが、以前の仕上がりと比べてみるとまだ成長している所は見受けられるようなので、今後も勘違いはしないようしっかり精進していきたいと思います。

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