BMW MINI メッキエンブレム 本塗り

mini47 下地処理を終えていたBMW MINIのエンブレムパーツ一式、無事本塗り完了しております。ご安心くださいませ!

羽の部分はABS樹脂製で、それに装飾クロムメッキが施された純正品です。装飾クロムメッキは非常に硬く、傷や汚れが付き難いというメリットがある反面、これに塗装をするとなると結構厄介です。密着剤などを使えばかなり楽に塗れますが、あれは面で抑えているだけなので何かあるとペリペリと剥がれて来ますからそんなやり方はしません。ただ値段を抑える為にという事でユーザー側も了承の上であれば問題は無いと思います。

mini48 まずはベースコートを黒を塗り、よく乾燥したらロゴを入れます。ちなみこちらの大きい丸はリヤハッチバックに付くエンブレムで、リヤゲートオープナーの蓋兼取っ手?も兼ねているとの事です。

mini50パーツの裏側には土台に装着する為の「爪」が何個かあり、装着される向きは完全に決まっていると思われますので上下の方向と横方向の並行も揃える必要があります。なのでアルミ製のCチャンネルをカットした物をパーツの下に敷き、そこに爪が当たるようにしたら下に敷いた段ボールごと固定してしっかり並行を出します。今度はそれにそってマスキングシートを貼るのですが、実は2回失敗して3度目で上手く貼れました。エンブレムが湾曲しているのと下に敷いたアルミのCチャンネルと被塗面ではどうしても距離があるので真っ直ぐ貼ったつもりでも微妙に傾いてしまったりするのです。天井からレーザー墨出しとか照射されると有り難いんですけどね(笑)。

mini49  そしてロゴの白を塗ります。この白は車体と同色でと承っておりまして、白にしては比較的グレー味の掛かった黒っぽい白になります。BMWの純正色「ライトホワイトソリッド」で、カラーコードは「YB15」になります。

mini51 そしてマスキングを剥がしました。このままでも格好良いですがクリアーが塗っていないので耐久性はありませんから何かしらのコーティングが必要です。艶消しのままなら「艶消しクリアー」で、ただ今回は艶々で御依頼頂いていますのでクリスタルクリアーでコートします。

mini52 画像だと置いていますが塗る時は左手でスプレーしています。ただこれなら置いたままでも大丈夫そうですね。

mini53 平面的に見えますがスプレーする際は「被塗面に直角」が基本なのでこんな小さなパーツでも結構複雑な塗り方をしています。湾曲した面はそれに沿ってスプレーガンを動かしますし、鋭角な角や辺もちゃんと面として考えて塗らないと塗料は乗ってくれないんですよ。

立方形は6面体に見えますが塗装するとなると実は26面体無いし18面体と考えて塗る必要があるのです(笑。でも本当です。塗装屋さんなら判りますよね。数える方が大変ですが)。

mini54フロントエンブレムの丸い部分は元々貼ってあったアルミプレートは外す時にクシャクシャになってしまったのでABS板で作り直しています。言われなければ誰も気付かないと思いますから、出来れば手を出さない方が無難(笑)と進言される事をお勧め致します。または剥がさずに付いたまま作業するかですかね。どちらにしてもそこまでして塗ろうと思う方も少ないとは思いますが・・・(このサイトを好んで見ている方に限っては例外かも知れませんが。笑)。

それでは完成しましたら改めて紹介させて頂きますね。磨き処理も含めて来週半ばくらいになるかも知れません。もう少々お待ちくださいませ!