BMW MINI エンブレム 本塗り

mini178 先日サフェ研ぎを行っていましたBMW MINIの純正メッキエンブレムです。先ほど無事本塗り完了しました。さすがにちょっと疲れたのですが事務的な作業もまだまだ控えていますので(見積もり遅れてすいません・・・!)何とか今の内にアップしたいと思います。

ただ仕事が終わってから比較的疲れていても帰路のの自転車が意外と楽しいイベントの一つと思えるくらいだからまだ余裕分はあるんですけどね(笑)。

mini179 今回はロゴとその外周の円の色が「赤」で、これをベースカラーの黒の上に塗るとなると塗膜が厚くなってしまい仕上がりが悪くなりますから今回はMINIのロゴを先に塗るようにします。多分今まで行ったケースとは逆ですかね。この辺の「結果さえ良ければ好きにやっていい」みたいな所が塗装の面白いところでもあります(勿論一人前になってからの話ですが)。

mini180 ロゴカラーの「チリレッド」(カラーコード:851)がテープフリーな状態になったら予め作っておいたマスキングシートを貼ります。ピッタリ中心に合わせなければなりませんのでそのまま貼れる筈は無く水やドライヤーを使って貼っています。ちなみにエンブレムの下に敷いてあるアルミ棒は水平を出す為の物で、エンブレムの裏側にある「爪」にピッタリ着けてこれを目安にしてロゴの位置を決めています。

mini181 小さい方のフロントバッジも同じようにマスキングシートを貼り付けます。勿論こちらも水貼りです。余りに緊張に何度か吐き気を・・・(いつもの事で、ただ実際に戻したりする事はありませんので。笑)。

mini182 そしてベースカラーの「アブソリュートブラック」(カラーコード:B11)を塗布します。貼り付けたプレートの隙間にもしっかり入れたかったので使ったスプレーガンはいつものでは無く局所的に塗れるエアーブラシを使いました。なのでちょっとベースコートの肌はドライコート気味ですかね。マスキングの段差が付くのが嫌なので塗膜は非常に薄く仕上げています。

mini183 そしてマスキングシートを剥がします。最初からピンセットを使うと塗膜を傷つけるので最初はカッターの刃を塗膜とシールの隙間に差し込んで少し起こし、そのまま持ち上げるかまたはピンセットで摘んで剥がします。

以前従兄弟に「自分の仕事内容をオープンにしたりして怖いないんの?」(岡山育ちなので確かこんなイントネーションだったような気が。笑)、みたいな事を聞かれた事がありますが、そもそもこの画面の向こう側には同じ塗装屋さんを意識してやっているので大丈夫なのです。また多少緊張感があった方が何事も楽しいですしね(マゾヒストという訳ではありませんので念のため)。

mini184 そしてクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

当初「黒系の上に赤」で余り目立たないのでは?と思いましたが、今回のチリレッドが比較的鮮やかな赤だったので良い感じに出来ているのだと思います。ただそれだけに隠蔽力は凄く弱い感じがしましたらから先に黒を塗っていたら大変な事になっていたと思います。

mini185 大きい方のリヤゲートの土台部分ですね。ベースコートを塗った時点で研ぎ筋を発見したので途中中研ぎを行っています。やはり凹んだ部分の研ぎは難しいですね。

mini186そして小さい方のフロントエンブレムです。プレートもロゴもズレは感じず良い具合に出来ていると思います。

ちなみに今回も元々あったメッキは残したまま作業していますが(それ用に下地処理をしているので密着性は大丈夫です)、いずれ機会があればエッチング液を使ってメッキを剥がしてみたいと思っています。ただ以前ベンツのスリーポインテッドスターでメッキを剥がした時は母剤のABS樹脂が結構フニャフニャだったのでいきなり本番に行う事は無いと思います。あの時も塗装する為に剥がした訳では無く型取りの為に使ったので強度はどうでも良かったんですよね。いずれチャレンジしてみたいと思います。

それでは完成次第改めて紹介させて頂きますね。もう少々お待ち下さいませ!