CrhomaLusion Color

crhoma55年前くらいにご依頼頂いたプラスチックパーツです。車種は不明で、恐らくはフロントのコアサポートアッパー部、ボンネットラッチ(ロック)部に被さるパーツだと思います。素材はPP(ポリプロピレン)と思われます。

crhoma4下地として、「研磨→プラスチックプライマー塗布→サフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といた工程を行いました。素材はとても柔らかいので軟化剤を入れてます。

croma4色は先ほど社外記の方でも紹介したDUPONT社のクロマリュージョンカラーで、所謂「マジョーラ」と呼ばれる塗料を使いました。社外記の方では上記のような各色見本を紹介していますので宜しければご参照くださいませ。

crhoma3こちらも社外記の方で紹介していますが、クロマフロア系の塗装は下色によって色味が変わり、今回はその中でも一番効果の高い黒を塗っています。艶のある2Kエナメルとか、メッキ調塗装の下地のようなクリアー仕上げでは無く、普通のベースコートの黒でOKです。この点で、実はとても扱い易い塗料だったりします。メッキ調塗装は足付けは勿論、塗面に触れただけでアウトだったりしますからね。

crhoma2ベースコートの黒の上にデュポンのクロマリュージョンカラーを塗り、クリアーを塗って本塗り完了です。

crhoma 仕上がりの艶具合が良いのは下地処理のお陰で、クロマリュージョンカラーによる物ではありません。

crhoma1見る角度によっての色変化は凄まじく、単色で塗っているとは思えない程です。

車のように大きいであれば平面的な物でも大丈夫ですが(同じ位置から見ても違う角度で見えるので)、小さい物の場合は立体的で、ある程度形がイビツな方が格好良く見えると思います。また使い方を誤ると少々クドくなってしまいますのでその点にも注意ですかね。

尚、塗装費とは別に材料費が掛かりますので全体的な費用は高くなります。「どうしても」と言う場合のみご利用頂ければと思います。