S-WORKS 色作成

sworks9現在本塗り前段階まで来ているSPECIALIZE S-WORKS VENGEのカーボンフレーム&フォークです。画像はイメージと言う事で最初の作業前の状態です。現状は既存の塗膜の剥離を行いサフェーサーで下地を作ってあります。

sworks66 先日ベースコートを塗っておいた色見本です。別件でクリアーを塗装する作業があったので一緒にこちらも塗りました。

sworks67 同じく色板にもクリアーを塗っています。こちらの紙製の色板は通常ベースコートだけ塗って捨ててしまうのですが、今回は一応色の確認用と言う事でクリアーまで塗っています。

sworks68 その後強制乾燥させて完全硬化させました。

一番右の3枚がキャンディーグリーン=「オーガニックグリーン」100%の物となります。3枚あるのはそれぞれコート数(濃さ)を変えて色味を確認しています。

そしてミニカー色見本よりも上の段が最初に色の検証した「コバルトブルー」を混ぜた物で、こちらはブルーに赤味がある為にグリーンと相殺して濁りが発生しまうので却下となりました。赤と緑は反対色なので混ぜると黒(グレー)になってしまうのです。

sworks69 その後改めて取り寄せたのが下段の「オリエンタルブルー」です。黄味のある青なのでグリーンと混ぜても濁りを抑えられました。

青を混ぜた物を3種類作成し、またそれぞれコート数(濃さ)を変えた物も作成しています。

sworks71一番左の色見本が最も青味の強い色で、ちょっと青過ぎたかと思ったのですが、実はそうでもありません。

sworks72 ミニカー色見本単体で見るとかなり黄緑が強く見えますが、これは単に見る環境(見え方)が違うだけです。下に敷いてある色板と同じ色なのですがそうは見えませんよね。しかし間違いなく同じ色なのです。

sworks73と言う事で場所を工場二階のいつもの作業台に移して改めて撮影してみました。先ほどの画像と比べるとミニカー色見本は全然違う色に見えますが、やはり同じ物です。

実際キャンディーカラーとはそういう物で、iPadの画面に写っている車体の色も実際は全然違う色なのかも知れません。ただこの辺は判りようが無く、またオーナー様からも「黄緑にはならないように」といったご要望を頂いておりますので、私的にはこれで丁度良いと思っております。

問題が無ければ一旦これでフレームとフォークを塗装し、完全硬化した後に改めて全体を足付け処理~各ロゴ入れ塗装、そしてもう一度クリアーを塗って完成予定となります。

どうぞご確認の程ご検討を宜しくお願い致します!