PEUGEOT Paddle Shift

 プジョー308純正のパドルシフトです。ステアリングの奥に着いていて、指先で電子的にシフトアップが出来るスイッチ的なパーツですね(間違っていたらすいません)。

 塗装するのはボタンの部分のみなのでそちらを外します。中にあるバネや造りが結構細かく出来ていて、元に戻せるか不安になるような構造なので普通の方は分解しない方が良いかも知れません。

 また本体の塗装とは別に、元々ある「+」と「-」のマークも復元して欲しいと言う事で、予めその位置を確認して記録しています。

 ただし右の「+」に比べると、

 左の「-」が大分上の方にあるので、こちらは違和感の無い様に修正しておきます。

 同じような形でデータを作製し、

 微妙にサイズを変えた物を幾つか印刷して、

 実際の物に合ったものを選びます。

 出来上がったデータを基にしてマスキングシートを作成しておきます。

 本体はザラザラとした梨地の為、「研磨→プライマー塗布→サフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といった作業で平滑な下地にします。

 プラスチッププライマーを塗り、

 ウレタンサフェ―サーを塗ったら60℃40分程の熱を掛けて塗膜を完全硬化させます。

 固まったサフェーサーを研磨して表面を平滑に仕上げ、

 マスキングを行い、

 ベースコートを塗布します。

色はプジョーの純正色「リオハレッド」(カラーコード:EPY)で、画像だと茶色にしか見えませんが粗めのレッドパールとメタリック、鮮やかなレッドとマルーンで構成されています。

 ベースコートを十分に乾燥させたらマスキングを行います。

 ズレていた位置を修正し、違和感の無い様に配置しました。

 そして白を塗ります。

 最後にクリアーを塗って本塗り完了です。

 その後熱を掛けて塗膜を完全硬化させました。

 さらに数日寝かしたら組み付けて完成となります。

 クリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」で、高美観なのもそうですが、耐擦り傷性も高いのでこういった直接手で触れる物にはお勧めです。

 

プジョーステアリングスポークカバー塗装 完成

さらにその後、メッキだったステアリングスポークカバーも同色でご依頼を頂き、

また組み付け後の画像も頂きました。わざわざ有難う御座いました!