1/43ポルシェミニカー用 デカール作成

現在本業の塗装で作業中のポルシェ純正(と言うか正規ディーラー取り扱い製品)のポルシェ911 turboSのミニカーです。

今回はリヤバンパーにある「PORSCHE turbo S」のエンブレムを再現したい為、ここをデカールで作成します。

 ロゴについてはその辺にある画像を使うと言う訳では無く、Illustratorなどのソフトを使って新たにベクトルデータを作成します。この時点で少しハードルが高くなるかも知れませんが、私も最初は全く何も判らなかったのでやろうと思えば誰でも出来ると思います。

私的に嫌なのはやろうと思った時にそれが手元に無い事で、そのせいでお陰で工場には色々な端材が眠っています。鉛の塊とか(笑。いつか自分で釣り用の重りを作ろうと思いまして)。

 デカールの印刷に使うのはこちらのドライプリンターで、既に廃版となったアルプス電気のMD5000と言う機種です。

商用印刷については本来であればシルクスクリーンや溶剤プリンター、UVプリントなどが一般的ですが、極少量を個人レベルで使うにはさすがにそれは厳しいので、こういったプリンターは非常に重宝しています。

もしくは最近であればファブスペースなどを利用すると言う手もありますが、こういった事を好んでやる人間はオープンなスペースよりも自宅工房でネチネチとやっている性分だと思いますので、恐らくそういった明るい場所には行かない傾向にあるのでは…と思っています。イメージとしてはポム爺さんのような感じですかね(多分間違い)。

 ドライプリンターの構造は昔ながらのインクリボン方式で、それ故に「たまにしか使わない」と言う使い方でもノズルが詰まったりする事がありません。そもそもノズルがありませんし(笑)。

インクはリキッドでは無くドライタイプで、またUVプリンターのように色褪せてしまう事が無い為、私的にこれがとても気に入っています。本当はキックスタートか何かで既存のインクリボンを使って印刷出来る新しいモデルが出来てくれれ嬉しいのですが、まあ今時インクリボンは無いですか。

 印刷に使うのはデカール専用紙で、知り合いの塗装屋さんからもっと良い物を紹介して頂いたのですが、これの在庫品がかなり余っている為に当面はこちらを使い続ける事に…。

ちなみに使う前には塗装の下地処理同様、表面を足付け処理してシリコンオフで脱脂してから印刷しています。足付けに使うのはアシレックスオレンジ(#1300相当)で、新品を使うとメタリック系はペーパー目が出る為、少しお疲れ気味になった物か、もしくはバフレックスが良いかも知れません。「新品にそれの必要は無いだろう」と思えるのは多分足付け&脱脂の威力を知らないだけで、その処理された面には剥離を想定して作られたマスキングテープでさえ糊が残って剥がせなくなる程ですから、ドライプリンターに効かない訳が無いのです、と言うのが私的な見解です。

 今回のポルシェエンブレムに使うのはこちらのメタリックシルバーで、「これももう廃盤かな・・・」と思ったら、サードパーティメーカーでは普通に売っていました(笑)。

象のロケット

 私的に思うこのプリンターの弱点は「インクリボンの重なり」で、今使っているプリンターは先ほどのサードパーティメーカーさんでOHをして貰っていますが、それでも塗装屋の観点で見るとどうしてもそれが見えてしまいます。その点では溶剤プリンターの方が優れているかもですが、ただそれも機器のメンテナンスによる所が大きいようで、最初は良くてもその後の保守点検をサボると…みたいです。

ちなみにその「継ぎ目」の対処法としてですが、私の場合はロゴの位置をずらして何個も印刷し、これによって時々奇跡的に素晴らしい物が出来上がる「ワンオブサウザンド方式」を取っています。まあ実際は1000個も刷る訳では無いのですが(笑)。

ちなみに上記のデカールを使った実際の施工例のページもありますので宜しければどうぞ。

SENNHEISER E945 Microphone

この時は半艶仕上げだった為、磨き処理が出来ないので下塗りでデカールの段差をしっかり平滑にする必要がありました。

完成後はオーナー様より「想像より、また日記で拝見した画像よりももっと素晴らしい出来で、感激いたしております。大切に使わせていただきます。」とのお言葉も頂戴しました。辛かった光景が走馬燈のように…(笑)。

 そしてデカールの完成です。今回のロゴはインクリボンの幅よりも全然狭い為、リボンが重なり合わさる部分に関しては何の心配も無いのですが、やはりと言うか「擦れ」が生じたりする事があるので、多めに刷ってその中から良い物を選ぶようにしています。

今回はボディカラーが白なのでエンブレムが余り目立ちませんが、新たに塗る色は赤なのでこれはかなり目立つと思います。まあ仕事がら目立ってはいけない(手作業でやったとは思えないように見せないといけない)訳なのですが(笑)。

ちなみにこちらのページ上段でご案内している通り、ここで紹介する事項は「PRO_Fitの仕事とは関係無い事」となります。単体でデカールやロゴを作成して欲しいというご要望にはお応え出来ませんのでご了承下さいませ(塗装の付帯作業としてこちらから提案をするという形となります)。

次からは本来の仕事となるので日記での紹介になると思います。塗装工程は少し先になりますが、引き続きもう少々お待ちくださいませ!

1/43ポルシェミニカー用 デカール作成」への4件のフィードバック

  1. ポム爺さん2号です(笑)
    メタリック系は、下地に何かあると上手く乗らないようです。
    (1週間ほど前に黒⇒Mゴールドで悲惨な状態になりました)
    フラッシュ系なら上でも下でも問題なし、メタリック系は下に何かを敷くとアウト(上に何かを重ねるのは問題なし)、といったところでしょうか。

  2. メタリック系は重ね刷りが駄目なのですか?!フラッシュシルバーが大丈夫だったのでてっきりこちらも問題無いかと思っていました。貴重な情報有難う御座います!
    ポム爺さんはこんな所にも居ましたか(笑)

  3. うちにも発売日に予約して購入したMD5500があるのですが、プラ部品の経年劣化でスプリングのテンションがかかったパーツがいくつか砕けてしまいまして。
    メーカーでの消耗品販売も終了し、そのまま放置状態なのですが、サポートを継続している会社がある事を初めて知りました。
    動作OSの問題などもあり、復旧自体は悩むところなのですが、記憶の片隅に留めておきたいと思います。

    • MD5500を発売日に予約とは…相当の入れ込みようだったのですね(笑)。
      私はその時期模型系からずっと離れていたのでこういった物の存在すら知らず、今の小物塗装になって色々勉強している状況です。

      ハードは今の環境で使えるようにしても今後がネックになって来るでしょうから、それ専用に安いノートPCか何かを買って専用機として使う方が便利かもですね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

Optionally add an image (JPEG only)