ブレンボキャリパーの色 作成

bremboキャリパーの色作成

 

今年初のキャリパー塗装はオーダーカラーなので選んで頂いた色見本に沿って色を作成します。ゴールドではありますがそんなにゴールドゴールドしていなちょっとくすんだ感じのゴールドに、と言ったご要望となっています(何を言っているんだか解かりませんかね。苦笑)。

こういった感じで、色を説明する時の会話はちょっと普通とは変わっていたりします。特に塗装屋同士の会話だと例えばこのゴールドを見ながらの場合、「ちょっと赤いよね。もう少し青くなればいいんじゃない?ミドリで殺せないかな」なんて感じに、傍から聞くとちょっと物騒な会話にも聞こえますよね(笑)。色を言葉で表現するのはちょっとややこしいのです。

bremboキャリパー

キャリパーの塗装は今までの施工例からすると4個で6万円~8万円くらいになっていますが、実際にはその殆どは「下地処理」の費用に当てられます。塗る事自体はそんなに手間ではなく「塗るまで」の作業が凄く大変なんですよね。分解→洗浄→旧塗膜の剥離→洗浄→マスキングといった作業ですが、特にこの「剥離作業」は非常に大変です。

なので多くの塗装屋さんはこういったキャリパー塗装を余り好まないのですが(私も敬遠していました)、当店の場合はここまでの作業は全部ブレーキ屋さんにお願いしてしまっているので比較的作業は楽なのです。故に利益はそんなに無いのですが(苦笑)、餅は餅屋と言うことで専門的な作業はそれを得意にしている人間(または会社)に任せてしまった方が手っ取り早いですし間違いも無かったりしますので。ちなみにブレンボのキャリパーは新品を塗る場合でも既存の塗膜は剥がしてしまっていたりします。使っているうちにボロボロになってしまうらしいのです。多分今回のキャリパーも二個は新品だと思いましたが・・・(依頼主はブレーキ屋さんなので最初の状態は良く知りません)。

ちなみにこの4個のキャリパーは一台の車に装着される物で、通常リヤ用は4ポッドキャリパーになるらしいのですが、今回の組み合わせは全て6ポッドキャリパーが装着されるようです。詳しい方ならお気づきだと思いますが、このキャリパーは買おうと思って買えるような部品では無いようですね。私はこれに関して詳しくは無いので解かりませんが、わざわざ海を渡ってここまで来るのにも結構な時間を要したようです。私には単なるアルミの塊にしか見えませんが、この4個だけで新車が一台買えるくらいの額みたいですから(恐)、物の価値とは解からない物なんですよね・・・。