インテグラヘッドカバー 凸部研磨

integra4先日結晶塗装を終えているインテグラ(ステップワゴン)のヘッドカバーです。最後の仕上げに「HONDA」の凸文字を面研して光らせます。

作業方法としては、まず凸文字の周りが傷付かないようにガムテープでマスキングをし、

#120→#180→#240→#320→#400→#600→#800

といった順番にペーパーを掛けていきます。

さらにコンパウンドを使えば鏡面的に光っていきますが、カスが隙間に残るとどうにも成らないので作業はここで終了としています。仕上がり具合としては「鏡面仕上げ」ではなく「鏡面状仕上げ」といった感じですね。艶は勿論ありますがヘアーライン状の研磨跡は残ります。

今までご依頼頂いた方は判ると思いますが、「鏡面仕上げで」とご依頼頂いた場合は必ず「鏡面状仕上げで」と訂正している筈でして、まあ些細な事なのですが作業する側としてはこういった所を凄く気にするのです。

また本日ご相談頂いたお客様からは、「色は完璧に合いますか?」と聞かれましたが、やはりこれも「どんなに時間を掛けても同じ色になる事はありません」としか答えられません。塗装屋が同じ色に見えるって言うのはむしろ問題だと思いますので・・・(色を見分ける能力が足りないと考えてしまいますよ)。

この辺の考え方は現場の人間は皆さん同じ考えだと思いますし、「うちの仕事は完璧ですから」なんて言えるのは実際に作業していない人間しか言えないと思います。まあだからこそ現場とフロントは分けるべきなんですけどね(苦笑)。

で、この後アルミ素地が露出した箇所にクリアーを筆で塗って無事作業完了となっています。明日には完全硬化していますので完成ですかね。もう少々お待ち下さいませ!