ハーレーリヤスポイラー 下準備

harley4こちらはちょっと前にお預かりしているハーレーのリヤスポイラーです。リヤのボックスの上に付く物ですからサイズとしてはそんなに大きくありません。ただ形としては車に付くそれと似ていますよね。

harley5 で、下準備として「足付け処理」を行うのですが、ちょっと既存の塗膜が変なので素地調整を行っておく事にします。と言っても研ぐだけですが。

このスポイラー、現状は「ビビットブラック」なる純正色が塗られているらしいのですが、その塗装の肌が激しいゆず肌のせいで違和感が強いです。よく「艶はあるのに何か変」と言うのはこういったせいですかね。原因は「磨き不良」と言う事ではなく、根本的に塗り方が悪いか使っている材料が宜しく無いのだと思います。

harley6あの荒れた肌のまま上から塗装しても影響を受けてしまうので、当て板に#600のペーパーを当てて水研ぎします。その後全体的にいつものように足付け処理をして下準備完了です。

standoxで、今回ご希望の塗色はハーレーの純正色「セドナオレンジ」(カラーコードDGX)になりますが、それに使われている原色の一つが今まで使っていなかった物だったので新たにラインナップにセットする事になります。原色塗料を保管しているのは自宅なのでこちらはその作業場での撮影風景になります。新しいアジテーターカバー(プロペラが付いた蓋)をセットして他の原色同様、ミキシングマシーンにセットされます。

standox1ちなみにこのパールは今まで使った事が無い訳では無く、代替用として「パウダー」のタイプの物を使っていました。が、今回のような少量の使用(配合率)だと誤差が大きくなって色が変わってしまうと思ったので新たに(と言うかようやく)セットする事にしました。後生大事に取っておいても仕方ないですしね。

ちなみに塗料原色は安い物なら1リッター缶で¥6,000くらいの物もありますが、こういった粗めのパールは¥16,000くらいと結構高額です。と言っても今回使うのは2グラム程度なんですけどね(苦笑)。

本塗りは連休が明けてからになる予定です。もう少々お待ち下さいませ!