SONY電子ファインダー外装パーツ 本塗り

sony0 少し早いですがこちらのカメラ用電子ファインダーのカバーパーツも無事本塗り完了しています。これと並行して作業をしていたホンダのメッキエンブレムが艶消しブラックで、こちらも同じ仕様だったので一緒に本塗りとしました。どのご依頼品もそうですが、それ単体で作業をしようとすると中々採算を合わせる事が難しいのですが、こうやって一緒に作業をする事で効率を良くし仕事として成り立たせています。

当店の塗装の基本となるのは自動車を補修する為の塗装であって、それは「高機能塗装」と呼ばれる程の物ですから性能に関してはそれなりに担保されているところがあります。使う材料や使用方法などかなり厳密にマニュアル化されていて(他では類を見ないくらいです)、メーカーからのバックアップもそれなりに(そうそれなりに)ありますし。ただそれだけに結構なお金は掛かるのです。特に外資系の塗料となるとそれはさらに・・・。

一般的な自動車板金修理であれば比較的利益率の高い「保険修理」と言う仕事があるのでこういったコスト高な塗装も維持出来るのですが、今私が行っている「小物塗装」だとそういった仕事は殆ど皆無といった状態なので中々難しいところではあります。もし車の板金塗装屋さんが「明日から保険仕事は一切無し」となったらかなり厳しいと思いますので・・・(まあそんな事は無いので大丈夫だとは思いますが)。

sony1 そして本塗り準備完了です。スイッチボタンについてはオーナー様が外しておいてくれたのですが、ここまでクリアランスが無いピッタリしたボタンを別々で塗ると塗膜の厚みで「押したら戻って来ない」なんて事も考えられますので、足付け処理は外した状態で、塗装は組み付けた状態で塗る事にしました。当然タップリ塗ったら隙間は埋まってくっ付いてしまうのでその辺に注意して本塗りを行います。

sony2 まずはベースコートを塗布します。念の為この時点でスイッチボタンがくっ付いていないかチェックしています。スイッチの裏側からピンセットでアクセス出来るようにしているので表側に触れずともスイッチを動かせるようにしてあります。

sony3そして艶消しクリアーを塗って本塗完了です。画像では既に本塗完了してから一時間くらい経って艶が消えた状態です。通常は艶消しクリアーでも2コート塗っていますが前記した懸念事項があるので今回は1.5コート(捨て吹き+1コート)としています。先ほど紹介したホンダのメッキエンブレムより艶が消え気味なのが判ると思います。この状態で再度裏からピンセットでボタンを動かしてみると、くっ付いた感じもしなくスムーズに動いたので使用も問題無さそうです。御安心下さいませ。

それではこちらも完成次第改めて紹介させて頂きますね。もう少々お待ち下さいませ!