吉野紙(濾紙)

scott17先日本塗りを行ったSCOTTのフレームに塗った時の画像で、緑色になっている紙は塗料をガンに入れる時に使う濾紙の「吉野紙」です。

通常は「ペイントストレーナー」なる専用の物を使いますが、小物塗装だととにかく色の種類を多く扱うので全てをそれでやっていたらお金が大変な事になりますから、大抵ベースカラーの場合はこういった濾紙単体で使うようにしています。デメリットは・・・手が汚れる事ですかね。

ディーラーに勤めていた時は材料費の事など考えませんでしたからペイントストレーナーを5枚重ねて使い捨てる、なんて無駄な事も平気でやっていましたが(最低です)、今はクリアーの時は「ペイントストレーナー+吉野紙一枚」、ベースカラーの時は吉野紙を2枚重ねといった使い方が基本となっています。

ただ塗装屋さんであれば判ると思うのですが、こういったソリッドカラーで白が多く入る色の場合、顔料のツブツブが濾紙を通ってしまいそれがそのまま塗装面に残ってしまうのでそれを防ぐ為に濾紙を何枚も重ねて使います。この時もそうですが淡いソリッドカラーは2枚~3枚が基本ですかね。

ちなみに粗いメタリック粒子はこの吉野紙を通らない事があるので、その場合はやはり専用のペイントストレーナーを使うのが基本です。吉野紙は繊維的なものなのでペイントストレーナーのメッシュに比べると目が均一では無いんですよね。一枚だけだと通ってしまう物と通らない物でムラがあるのです。