ブレンボキャリパー塗装 完成

brembo53 こちらはいつもご贔屓頂いている業者さんからのご依頼品で、既に完成して納品は済んでおりますが一応撮影しておきましたので紹介させて頂きますね。上の画像は塗り終わってマスキングを剥がしたところです。

ちなみに今回は珍しいキャンディーカラーでご依頼承りました。なんとマツダ純正色であるんですよ(大変ですね・・・)。「ソウルレッド」なるカラーで、アテンザの設定にあるらしいです(ただし今回は少しアレンジを加えています)。

brembo55上の画像は届いた時の状態で、ブレンボの純正塗装はいつもこんな感じにクリアーが層間剥離を起こしてしまいます。原因は色々なパターンがあるので一概に言えませんが、とにかく下の赤とクリアーとで密着していないのでこうなっています。

時々「キャリパー専用の塗料じゃないから」みたいな事が言われていたりしますが、少なくともこれは違います。と言うか塗料メーカー的にはブレーキキャリパー専用塗料なんて存在しない筈でして、その下のメーカー?が勝手にそれ用と銘打って売っているだけだったりしますので。材料云々の前に下地処理をちゃんとした方が・・・と思います。

ちなみにブレーキキャリパーの下地処理については以前間借りしていた川崎の自動車板金工場に、当時の私と同じく間借りしてやっているブレーキ関係専門の方に今でもお願いしていますので、現品を確認した後そちらに送って下地関係一式を行って貰っています。作業内容としては、「洗浄→マスキング→サンドブラスト処理(剥離)→洗浄→マスキング」までをして終わったら再度返送して貰います。これら全ての作業を私一人では大変過ぎますし、餅は餅屋ですからその方が確実でもありますからね。

brembo54そしてこちらが発送前に撮影した画像です。普通の赤メタリックでこの深みは出なく、キャンディーカラー特有の物です。納品した業者様からのご感想としては、「実車に装着してみるとかなりシブい色です。ロゴ配置もバッチリで、お客様も大喜びでした!」との事です。

しかしこれは単品だから良いですが、これを車体でボカシで行うとなると塗装屋さんは相当苦労をするのでは・・・と思う次第です。今までの流れ的に日産なら判らないのでも無いのですがまさかマツダでやりましたか・・・。自社の工場以外では直させないぞ!的な町工場への嫌がらせで無ければ良いんですけどね。私はこれにウンザリして自動車塗装屋を辞めましたので・・・。

尚、画像のようにブレンボのロゴは今回の丸文字も対応出来ますので宜しければどうぞ(しっかり営業もしておかないと、ですからね。笑)。