テールランプ関係 磨き処理

tiana3 冬場は静電気が強いのでこういったプラスチック製品はどうしても夏場に比べてゴミの付着率が高くなります。ただしゴミといってもそれの殆どは極細い繊維なので、塗装後に行う磨きで対処は可能です。磨き作業の順番としてはペーパーを掛けてからそれをコンパウンドで磨くという方法で、一応その工程と、以前も紹介した工具や副資材も紹介します。

polish上の画像は磨きに関する物で、これの前にペーパー掛けを行います。

①#1500水研ぎ(場合によっては当て板を使ったり砥石で研いだりします)
②#2000水研ぎ(主に#1500の目消しの為で、堅くて粘りのあるクリアーにはこれでゴミを取ろうとしても平らにはなりません)
③#3000~#4000水研ぎ(目消し専用として「バフレックス」といった製品があって、最近はこれも空研ぎで出来たりします)

となって、後は上の画像に写るコンパウンドを左側の粗い方から右側の細かい方に移行して目を細かくしていきます。磨きも一見綺麗に見えても実は傷だらけで、徐々にその傷を消していかなければ深みが出ません。最初に勤めていたディーラー工場に3Mの方がデモをやりに来てくれて、磨きの最後に使う非常に細かいコンパウンド(ウルトラフィニッシュ)を出して「これで見えない傷を消します」と言っていましたが、私も含めてその時話を聞いていた周りの皆は「見えない傷だったら消す意味ないんじゃ・・・」なんて思ったりもしましたからね。相当な勘違いぶりです(苦笑)。

ちなみにワックス入りのコンパウンドを使うと磨き作業は非常に楽なのですが、後で油膜が消えるとしっかり傷が出てくるので宜しくは無いかも知れません(やり方は色々なので否定はしませんが・・・)。「最初はもっと艶があったような・・・」と言うケースは多分そういう事だと思います。FMCとか懐かしいですね(笑。シリコン入りで凄く綺麗になるですが塗装の現場が終わります)。

nbox26現在磨きで使っている最後のコンパウンドは昔ながらの3Mハード2ですが、小物の塗装になって磨く機会が減ってしまったので中々量が減らず、もしかしたら今なら「ハード3」とか新製品が出ているのかも知れませんね(聞いた事もありませんが・・・笑)。

それでは完成次第改めて紹介させて頂きますね。テールランプ関係はもう一日寝かして発送は水曜日になるかと思います。もう少々お待ち下さいませ!