携帯電話充電器(クレードル) 本塗り

phone4 先日分解しておいた携帯電話器充電用のケースカバーです。素材はABSで比較的塗装との相性(密着性)は良好ですが、中には耐溶剤性が著しく弱い物もあるので(主にPC関連パーツ外装部品)最初はドライコートで様子を見ながら塗装を進めていきます。と言ってもこれとほぼ同じ製品を前回も御依頼頂いて塗っていますので今回その辺は比較的安心です(ただ何度裏切られた事か・・・)。

phone5 一緒に塗っている他の依頼品と同様、ベースコートの黒を塗ったら艶消しの黒を塗って本塗り完了です。ちなみに製品表面には細かいディテールがあるのでクリアーは余り塗り過ぎないようにしています。

phone6そして一時間くらい経つと綺麗に艶が消えています。尚その感も塗膜の表面はベトベトしているのでブースのファンは回しっぱなしで常にクリーンな空気がブース内に充満するようにしています。細かいホコリは殆どが自分の体についている為、ファンが止まった状態で塗ったばかりの被塗物の近くを通ると静電気でホコリが引っ張られてくっ付いてしまうのです。なので一時間経ってファンを止めた後も不用意に被塗物の側には近寄らないようにします。その点イージークリアーは塗った直後に熱を入れられるのでこの心配が無くて楽なんですけどね(材料費よりもこの辺がコストに大きく関係しています)。

それでは組み付け完成次第改めて紹介させて頂きます。どうぞもう少々お待ち下さいませ!