INTENSE MTBフレーム 下準備

intense7 溶剤槽に浸け置きしておいたインテンスのアルミフレームです。旧塗膜はかなり綺麗に取れましたがワイヤーガイド部など細かい部分に若干残っているのでそこはサンドブラストで除去します。

intense8 子傷などがある場合はダブルアクションサンダーで削り落とし、その後リン酸処理を行いよく洗浄しておきます。

intense11 こちらはフレームのリヤ周りに着くスイングアームで、元々塗装はされていませんが表面は艶々で恐らくアルマイト処理がされているので全体にサンドブラストを掛けます。

intense12こんな感じで全体の素地を荒らして塗装の密着性を高めます。この後はフレームと同じく燐酸処理を行いますが、全体的にブラスト作業がしてあればそれは省いてもOKです。今回はフレームにその処理を行うので、これを溶剤を使って脱脂洗浄するなら一緒に燐酸処理をした方が効率が良いですし、やらないよりはやった方が良いので行っています。

ちなみにサンドブラストやペーパー掛けが物理的な素地調整とすると燐酸処理は化学的な処理方法(化成処理)といった感じです。金属表面に出来た燐酸皮膜は塗料との密着性が高いと言う訳ですね。

 

intense9 そしてセット完了です。ボトムブラケットが着く部分やシートポスト内側、ネジやベアリングが入る箇所はマスキングしてあります。

intense10 そしてプライマーを塗って下準備完了です。ここまで来ると一安心です。

intense13元々の状態は(多分)アルマイト皮膜があったので未塗装の状態でも腐食はしなかったですが、それが無くなると何かしらの処理をしてあげないとアルミも腐食します。アルミ自体も酸化皮膜を作りますが(と言うか金属なら全てそうですよね)、それだけでは足りないので補助的に塗装などで防錆処理をしてあげる必要があります。「だったらアルマイトの上に塗装をすれば完璧なんじゃ」と思いそうですが、この場合は鉄に施してあるメッキと同じく塗料の密着性が著しく劣るので、メッキやアルマイトの上にそのまま塗装を行う訳にはいかないのです。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。昨日自宅で色も作って来ましたので近日中に本塗りを行う予定です。もう少々お待ちくださいませ!