GIOSカーボンフォーク 本塗り

gios5こちらもお待たせしました!GIOSのカーボンフォーク、本塗り完了しております。

画像はフォーク上部の当たり面のマスキングをしているところで、通常のマスキングテープだと綺麗な円が描けないので径を計ってカッティングプロッターでマスキングシートを作製しました。一応判り易いように最初の状態も紹介しますね。

gios元々はこんな感じで、クリアーの下にメーカーのデカールが貼ってあり、今回はこれを剥がして(削って)カーボン地だけの状態にするのが御依頼内容となります。

gios9ホイールが付く部分は一本はマスキングされていて、もう一本の方はベタ塗りされていたので同じ仕様にしています。

ちなみにフォークの所々に小さく艶があるように見える部分がありますが、そこは表面のクリアーが削れたエッジの部分です。通常下地に足付け処理がされていればこういったようには見えないのですが、市販のカーボン製品は何故か塗り重ねる時に足付け処理をしていないようなので下からは艶のある塗膜が出て来ます。当然ですが密着性も弱いので、いつも大丈夫なのかと不安なのですが・・・(かといって対処方法は総剥離しかありませんので、それも現実的ではありませんし)。

gios10先端の方に塗膜が削れ落ちた箇所があったので、平らに削ってプライマーを塗っておきます。

gios11そして本塗り完了です。デカールを削り落とした際に下地に塗ってあった黒も削っているので、最初に隠蔽させる為の通常の黒を、その後グラデーションが綺麗になるようにスモーク塗装(黒とは違います)を行っています。

gios12元々塗られていたクリアーの肌は結構凸凹していましたが、一旦それも平滑に研いでいるので元の状態よりも綺麗に見えると思います。勿論これは材料のお陰でもあるんですけどね。

gios14クリアーは耐擦り傷性や耐候性の高いクリスタルクリアーで、また耐タレ性能が良くレベリングも良好ですから塗りっぱなしでも美しい仕上がりが可能です。ただ表面の乾燥もそれだけ遅いので、常にクリーンなエアーが供給される環境じゃないとゴミだらけになってしまうと言う諸刃の剣的な所もありますけどね。

それでは完成次第改めて紹介させて頂きます。もう少々御待ち下さいませ!