前回から出来るだけ普通の作業を紹介しようと思ったいたのですが、ついついマニアックな物に偏ってしまいまして、やはりと言うか普通じゃ無い事の方が強く印象に残っているんですよね。
この時御依頼頂いたのは子供用のピアノのオモチャで、ただオーナー様的には「本物のピアノのように」と言う事で、かなり本気での御依頼となっていました。
ただ作業自体を本気で行うと本物の電子ピアノが何個か買えてしまう額になってしまうので、この時はボタンは付いたまま一緒に塗る!と言う、ちょっと強引な方法となりました。元がオモチャなだけにクリアランスが広い(造りが甘い)と言うのがむしろ幸いだったんですよね。ピッタリだったら各スイッチはくっ付いてしまいますので。
通常はベースコート+クリアーの2コート仕上げが基本ですが、その辺りのコストも下げる為、この時は珍しく1コートソリッド(=色とクリアーが一緒になったような感じで、古いフェラーリなどがこの塗り方です)で対応しています。しかも吊るしての裏表塗装ですから肌は良くないです。
鍵盤は塗っていませんが元々そこは普通のピアノと同じ様に白だったので全く違和感がありません。
今回これを御依頼頂いた理由としては、折り畳んだピアノをカバンに入れて外に持ち出したいう事で、最初の状態だと見た目が明らかにオモチャですから、それを払拭したかったと言う事です。外出時にふと良いメロディを思いついたらその場で弾いて曲を作ってしまう!みたいな感じでしょうか。
これとは別に超プロの方から珍しいエレクトリックピアノ?の外装パネルの塗装を御依頼頂いた事もありまして、そちらもいずれ紹介したいと思います。
マイクなんかも含めると意外にも楽器関係の御依頼は多く、お問い合わせ自体はここで紹介している30倍くらいはあると思います(塗装費が高いので御依頼に至るケースは稀なのです)。
また掘り起こして紹介しますね。