先日下地処理を終えていたロビの黒系パーツで、無事本塗り完了しておりますので御安心下さいませ。それにしても壮観です。
部品数は29個で、一つ一つ手に取って塗っていきます。まずはエアーブローからですね。
パーツは未塗装で、樹脂の素材はABSですから比較的塗装との相性(密着性)は悪くありません。ただその代わり耐溶剤性も余り強くありませんので、ベースコートをウェットに塗り込むと成型時の樹脂が流れた模様のような物が浮き上がったりします。酷い場合はクラックが入ったりするケースもあります(=ソルベントクラック)。何故か社外品のハイマウントランプに多く見られます(そして私のカブのウィンカーレンズも・・・)。
各パーツにはM2のネジ穴が開いていて、そこを利用して固定するようにしていますが、使わない穴もそのままだと塗料で埋まってしまうので全ての穴にビスを入れてあります。
ちなみに今回のパーツではこのM2ビスの他にM1.7のスクリュー穴がありますが(サーボモーター固定部)、そちらに関してはマスキングはしていません(スクリューなので大丈夫です)。
いきなりですいませんが本塗り完了です。かなりの数だった為か、いざ本塗りを始めると頭が真っ白になって撮影するのを忘れていました。画像では既に塗り終わってから時間が経って艶が消えた状態です。
・プラスチックプライマー・・・2コート(2週)
・ベースコート(黒)・・・2.5コート(最初は少し様子を見ながらセミウェットで始めたので0.5って事です)
・クリアーコート(艶消し)・・・2コート(ただしいつもの艶有りより控えめにしています)
といった感じです。仕上げは艶消しですが工程は艶有りと全く同じです。
色は最初と同じ黒ですが、プラスチック素地のままの状態と塗装された物では質感は全然違うのが判ると思います。自分で塗ってといて何ですが、高級感がありますよね(勿論材料のお陰と言う事です)。
それぞれのパーツはオーナー様自らの手でパーティングライン(成型時の継ぎ目)などをペーパーで研磨されていて、今回の塗装ではそれの最終仕上げと言う意味でもあります。ペーパーを掛けたそのままでは終わりに出来ませんよね。
ちなみに上のパーツはカーブ部分がガタガタしていたのでスムーズになるよう均しておきました。
こちらのパーツは丸くなった突起の所にサーボモーターのギアが挿さるようになっていて、ただそこには塗料はつけたくなかったので径を合わせてカットしたマスキングシートを貼ってあります。
それにしても今回は一度の作業をこの数で、しかも形はどれもイビツですから、下地作業から本塗り完了までは体力的にも精神的にも結構大変でした。残る白系はさらに気を使いそうですが(白は見え難いんです)、その点では先にこちらを塗っておいて良かったと思います。登頂のための準備偵察と言うか、第一次アタックみたいな感じですかね。
と言う事で、まずは黒系を完成させまして、残る白系はその後改めて準備していきたいと思います。もう少々お待ち下さいませ!