ロボット「Robi」追加パーツ 黒 塗装 完成

 大変お待たせしました!先日本塗りを終えていたディアゴスティーニ社製のロボット「Robi」の追加パーツの黒系部品13点の塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介しますね。

こちらと一緒にお預りをした白と水色系のパーツは既に先日完成しておりまして、そちらには樹脂素地の色がグレーの物もありましたが、今回はすべて黒そのままとなります。

 塗装はいつも通りで、ベースコートの黒を塗布し、艶消しクリアーを塗った2コート塗装となっています。

 艶消しクリアーは艶ありのクリアーと同様、2液性のアクリルポリウレタンクリアーとなります。

 ですので塗膜の強度は自動車ボディと同様とお考えいただいて大丈夫です。具体的には、古いフェラーリのサイドシェル下部の艶消し黒を再塗装する場合は、これと同じ仕様になるかと思います。

 こちらは自然光下で撮影した画像です。

 どの画像もサイズの縮小以外は未加工です。

 ビスのネジ穴や、ピニオンギアが入る箇所はマスキングをして塗装しているので、それらの組み付けを阻害する事は無いかと思います。

それでは後程完成のお知らせメールを差し上げますね。この度も当店をご利用頂き誠に有難う御座いました!

ロボット「Robi」追加パーツ 黒 本塗り

 4月頃にお預りしておりました、ディアゴスティーニ社製のロボット「Robi」の追加パーツの黒系部品13点です。白と水色は既に先日完成しておりまして、こちらが最後の部品となります。

 全体を軽く研磨後、リサイクルしたシリコンオフを貯めた容器に部品を沈め、スプレーガンに入れた綺麗なシリコンオフで洗い流すようにして脱脂処理を行います。

 その後綺麗なウェスで拭き取りつつしっかりエアーブローをし、ネジを穴に入れてマスキングをします。

 各部品の作業内容が判り易いよう、色の着いたシールを貼っておきます。

 モーターのピニオンギアが入る部分には塗料が着かないようマスキングをします。

 台に並べ、よくエアーブローをして埃を飛ばします。

 埃が無くなったらプラスチックプライマーを塗布して本塗り開始です。

まずはベースコートの黒を塗りますが、ABS樹脂は表面が多少溶剤に侵されやすい樹脂でもあるので(ABSの種類にもよります)、ペーパーを掛けた箇所の模様がハッキリと出たりします。クリアーを塗れば問題はありませんが、これがシルバーなど淡いメタリックの場合はそのまま残ってしまうので注意が必用です。

ちなみに自動車部品に使われるABS樹脂は比較的耐溶剤性が強いのでここまで侵されたりする事は無く、逆にパソコン関係に使われるABS樹脂は弱い傾向にあるようです。酷い場合にはジェッティングやフローマーク(溶けた樹脂が流入して出来る模様)がハッキリと現れ、どうにもならなくなる事もあります。

 ちなみに今回のパーツは、表面が多少梨地っぽくなっていた物もあり、ただ艶消し仕上げなので殆ど影響はないかと思っていましたが、結局これがクリアー(艶消し)を塗った後まで残ってしまい、実は全てのパーツを塗り直す事にしました(上の画像はクリアーを塗る前です)。

と言う訳で、こちらが二回目に本塗りを終えた時の画像です。最初に本塗りした後に強制乾燥硬化させ、再度足付け処理を行い、ベースコートから塗り直しています。

全部を塗り直した理由としては、一個だけの塗装だとそれだけ艶の感じが変わってしまう事と、また 全体に前回塗った時よりも艶が残ってしまっている気がしたので、どうせならと言う事で全て塗り直しています。さすがに最初の頃のように40個となると厳しいですが、今回は13個なのでそこまで手間ではありませんでした(いや、実際のところは余分に一日が消失してしまった訳ですが・・・)。

 と言う訳で、本塗り後一時間くらい経過して艶が消えてきた状態です。

 前回塗った時は気温が低かったのでシンナーは(揮発が)早めの物を使っていましたが、今回は30℃越えなので一つ遅いタイプに替え、それによって艶の質感が変わってしまったのだと思います。

 と言う訳で、前回と同じような塗り方を心掛けて塗り直してみました。

 塗り直しで怖いのは「チヂレ」ですが、恒温器は省エネなので、60℃~50℃で3時間くらいしっかり熱を掛ける事で安心して作業が出来ます(実際に電気を消費しているのは最初の1時間だけで、断熱性があるのでその後は放置していても50℃までを3時間くらい維持出来ます)。

この後は再び一晩以上自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて硬化させます。

二度塗りで梨地も払拭出来たかと思います。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

ロボット「Robi」&「Q-Bo」追加パーツ 白・水色塗装 完成

 大変お待たせしました!先日本塗りを終えていたディアゴスティーニ社製のロボット「Robi」と「Q-bo」の白系&水色系の外装パーツ一式塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介しますね。

 今回の追加パーツにはシルバーで塗られていた物もあり、そちらはオーナー様自ら削ってありました。また中には素地がグレーの部品もあります。

こちらは水色でご依頼頂いていた4点で、今回は追加パーツなので今までに比べると数が少なく、こちらも一緒に塗る事にしました。

 色は今までご指定頂いて物と同色で、白がGENERAL MOTORSの「WHITE DIAMOND」(カラーコード:800J)、水色はSUZUKI「MISTY BLUE」(カラーコード:ZF5 )となります。

 尚、上の画面の右下にある顔の部品は前回塗装した物で、今回の為の色見本として一緒にお預りしている物となります。

 反対側からです。手前の球体の部品はQ-Boの部品になるかと思います。

 自然光下でも撮影してみました。

 クリアーは艶消しクリアーを使用しています。艶ありクリアーと同じ2液ウレタンクリアーで、強度は自動車外装(例えば近年のポルシェの艶消しボディや、古くはW124ベンツのサッコプレート等)と同様の物と考えて頂ければと思います。

 他には黒いパーツもお預りしておりまして、そちらの作業はこれからとなります。

それでは後程完成のお知らせメールを差し上げますね。この度も当店をご贔屓頂きまして誠に有難う御座います!

ロボット「Robi」&「Q-Bo」追加パーツ 白・水色 本塗り

 先日白色の確認を行っていたディアゴスティーニ社製のロボット「Robi」と「Q-bo」の白系外装パーツ一式です。

 全体をチェックしながら#800相当の研磨副資材(バフレックスレモン)で足付け処理を行い、脱脂作業を行います。

 形がイビツなので一つ一つをウェスで拭き取るのは現実的ではありませんから、シリコンオフを貯めた容器の中に部品を沈め、スプレーガンに入れた綺麗なシリコンオフで洗い流すようにして脱脂処理を行います。シリコンオフが乾かないうちにウェスで拭き取り→エアーブロー→拭き取りをします。

 ネジ穴には以前にも使った、オーナー様に御用意頂いたネジを挿してマスキングをしつつ、これを固定部とします。

 各部品は塗装範囲が若干違うので、それらが判るように印をつけておきます。

 ギアーが入る穴はマスキングシートを貼って塗料が入らないようにしておきます。

 また今回は追加パーツと言う事で今までよりも塗装点数が少ない為、白と一緒に水色のパーツ(4点)も塗る事にしました。ベースコート時はそれぞれタイミングを別けて塗り、クリアー(艶消し)の時に合流して一緒に塗ります。

 最終脱脂処理を行い、エアーブローを繰り返して埃を飛ばしたらプラスチックプライマーを塗布します。

 指示書に沿ってベースコートを塗っていきます。

 これら持ち手に赤い印が着いたパーツは、裏表共にベースコート(色)とクリアーコートを行います。

 こちらの水色の印が着いたパーツは表面のみベースコート・クリアーコートとなりますので、裏側を糊(ガムテープを丸めてハサミで切った物)で固定しています。

 ベースコート(色)の塗装が完了したら艶消しクリアーを塗って本塗り完了です。埃が着くと修正が出来ないので、塗り終わった直後は近づかないようにしています。

 その後も1時間くらいファンは回しっぱなしでクリーンな状態を保ちます。

 艶消しクリアーなので時間が経つと艶が消えていきます。

 もう少し時間が経つとさらに艶が消えていきます。

 水色も途中から合流して一緒にクリアーを塗っています。

 他には黒系の部品もあるのですが、そちらは結構な数があるのでまた後日となります。

 この後は一晩以上自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きますね。どうぞもう少々お待ち下さいませ!

ロボット「Robi」&「Q-Bo」追加パーツ 下準備

 先日お預りしておりましたディアゴスティーニ社製のロボット「Robi」と「Q-bo」の外装パーツ一式ですが、今回はオーナー様から事前に色の確認をして欲しいと言う事で、作業の前に実際に色見本に色を塗る作業を行っていました。

幸いにして前回塗装した時の塗料が残っていたので、まず最初にそれを使って一つだけを塗装してみたのですが、どうも色が違うように見えてしまい、改めて色が判り易いよう曲面になったミニカータイプの物と平面パネルの物、合計4個の色見本を作製する事にしました。

上の画像では、左側が新たにデータから作製した物で、右の物が以前使った塗料の余りです。これだけを見ると右の色見本より左側の方が白く(明るく)見えますが、

 向きを変えてみるとそれが逆になります。これは塗料のフリップフロップ性によるもので、目の錯覚と言うか、そう見えてしまうのは仕方のない事です(ただこうやって見比べてみないと判らない所があったので、結局最初の一個では安心できず、結局4個塗る事になりました)。

 結局のところ、前回残っていた塗料も配合データから作った塗料もどちらも同じ色で、見本となるRobiの顔パーツと比べても遜色は無いように見受けられました。

車の塗装をやっていた頃は艶消しを塗る機会が殆ど無かったので余り深くまで考えていませんでしたが、今の小物塗装になってから余程艶ありの色よりも艶消しの方がシビアな事に気が付きました。間違いが無いと思って作業していても、ここまで色が変わって見えてしまうと疑心暗鬼になってしまいます。

 他にはチヂレのテストも行っています。

今回のご依頼品には一部塗装が施されていた物があり、ある程度はオーナー様ご自身で除去されているのですが、これがラッカーなどのプラモデル用塗料の場合、少しでも残っていると激しい問題が起こる為、テスト用として同梱されていたパーツを使って予め確認しています。

 先ほどのテスト用の部品で、

他の作業のついでにベースコートを塗ってみました。画像だと肌が悪いのですがこれは素地がザラザラとした梨地だからで、内側などウェットに塗り込んでいますが、チヂレ等の問題も無く、これで安心して本塗りが出来そうです。

少し作業が遅れてしまいましたが、進行次第また改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ち下さいませ!