先日ロゴデータを作成しておいたホンダNワゴンのサイドガーニッシュです。
ちなみにこちらは既に塗装店にてボディカラー(3コートホワイトパール)に塗装されている物で、純正の塗膜とは違って塗膜がしっかりしていますから安心です。樹脂製品の純正塗装は膜厚が薄いのでちょっとした事で角から下地が出てしまったりするのでかなり神経を遣います。
全体を#1500の耐水ペーパーで水研ぎをし、さらにスコッチとウォッシュコンパウンドで足付け処理を行なっています。水を使うのはしっかり汚れを落とす必要があるからで(空研ぎだと汚れが伸びて残ってしまうのです)、今回はベースカラーは塗装しないのでこの場合はかなり神経を遣います。
まずはベースクリアーを塗布します。これは色の付いていないベースコートで、これから塗るロゴ(シルバー)の馴染みを良くする為です。最後に塗るクリアーコートとはまた違います。
ベースクリアーをよく乾燥させたら用意しておいたマスキングシートを貼り付けます。
位置については元の見本通りに、左右も揃えます。
ロゴに塗るシルバーについては特にご指定を頂いていなかったのですが、原色のままだとベース色のホワイトパールに埋もれてしまいそうなので3%だけ黒を入れる事にしました。画像は見本としてお預かりしているシールが貼ってあるパーツです。
使った原色はシルバーがMIX812で、これの特徴としては粒子のサイズは真ん中くらい(中目)、光沢感の強い球体アルミです。透かしが黒く表面が明るくそこそこ粒子感もあるので今回に丁度良いと思いましたが、大きな面積に使うとムラになり易い少し癖のあるシルバーです。DUPONTで言うとAM17に該当して、塗装屋さんならこの辺はよく判りますよね。黒は通常のMIX571を使っています。
元々のシールのシルバーは非常に目が粗いシルバーなのですが、それのままとなると隠蔽力が非常に悪く膜厚が付き過ぎて輪郭の仕上がりが悪くなってしまいます。今回のようなロゴ入れの場合は如何に膜厚を抑えて塗るかで仕上がりが大きく変わってきます。
スキングシートを剥がし、軽くタッククロス(不織布に粘着物質が付いた塗面拭き取り用の専用ウエス)で拭いた状態です。塗り分けた箇所の段差が殆ど感じられないのが判ると思います。
ここである程度の段差が残ってもクリアーを塗って研げば平らにはなりますが、見た目でその段差(と言うかケバケバ)は残ってしまうので、ここで如何に綺麗に仕上げるかがポイントになってきます。
そしてよくエアーブローをし、クリアーを塗って本塗り完了です。クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーを使用しています。
かなり塗り込んでいるので艶々なのですが、如何せん白が眩しすぎて上手く写せません。と言うか壁のビニールを交換してから照明が明るくなり過ぎて最近どうもイマイチです。カメラも大分使い込んでいますし、レンズなんかジョイント部分が割れてしまっているので撮る時はそこが開かないように押さえて使っている始末です。そろそろ買い替え時ですかね。
この後は磨き処理を行い、完成次第改めて紹介させて頂きます。どうぞもう少々お待ち下さいませ!