マセラティリモコンキーカバー分解

mase32先日到着しておりましたマセラティのリモコンキーです。ちょっと試してみたい事があったので早めに分解してみる事にしました。

mase34今回のキーケースは前回とは少し違っていて、エンブレムと本体に若干の隙間があるので、そこから何かを差込み、先にエンブレムを外してみよう!と言う算段です。

mase36 取り外し方は以前行ったフェラーリモデナの鍵の時と同じで、最初に工業用ドライヤーで熱々に熱して粘着力を弱め、エンブレムと本体のと間にある極薄い隙間にカッターの刃を差し込み、テコの力でエンブレムを持ち上げます。

それでもかなりの堅さなので、途中何度もカッターの刃は折れてしまい、しかもそれが隙間に残ってしまうと言う始末ですので、一度この作業を始めるともう後戻りは出来ません。折れて隙間に残った刃は回収出来ないので「」ちょっと試しに」と言う方にはお勧めできません。ご注意下さいませ。

mase35 またこれも仕方ないのですが、本体の方に刃が当たって角は抉れてしまいます。通常はここに何かしらの板を挟んだりするのですが、今回はそういうレベルでは無いのでこの辺は最初から覚悟しての作業となっています。

mase37 さらにこのリモコンカバーはネジ以外にも三箇所爪が引っ掛かっていて、内二箇所は物理的に難しいのですが、残る一箇所は何とかなるのでは?と前回作業した時に思っていたので今回試してみる事にしました。

mase41 右は業界では有名なスナップオンのピックツールですが、それではサイズが大きいので、今回はワイパーゴムに付属するバネ板を加工して極小L字型のクリップ外しを作成しました。先端はサンダーで削って薄くして、バネ板の反発力を利用して奥にある爪を持ち上げる事に成功しました。

mase39 と言う訳で殻割完了です。mase40 この部分の爪も隙間から目視は出来るのですが、その手前に電子基盤があるので無理やり外すしか方法はありませんでした。

ちなみにもう一箇所は袋状の中にある箇所なので見る事も出来ませんからそちらも無理やり外すしか方法はありません。ただし幸いにしてそちらは無事でした!(冬場だったらプラスチックが堅いので割れていたと思います)。

rb2648と言う訳で、折れた爪も直しておく事にしました。いつものエポキシ接着剤ですね。

mase43 折れた箇所の奥側にはカバー同士が噛み合わさる溝になっているので、そこには接着剤が食み出ないようPPシートを壁にして固定し、破片を元の位置に接着します。

mase44 こんな感じで良い感じにくっつきました。試しに仮合わせをしてみたいところですが、そうなると最初と同じ様に無事に外す事は出来ないので最後にぶっつけ本番とします。

mase42と言う訳で無事分解完了しました。

エンブレム周りの傷が付いた箇所はこの後の下地処理で一緒に補修しておきますので問題ありません。

実作業はまだ少し先になると思いますがどうぞもう少々お待ち下さいませ!