大変お待たせしました!古いDAHON用のホイールハブの塗装、本日完成となります。
最初の状態も紹介させて頂きますね。
素材はスチールで、表面には何かしらのメッキが施されているのですが、それが薄いのか孔が多く出来てしまっているかで表面にプツプツと錆が発生していました。
本当は新しいハブに交換される予定との事だったのですが、自転車屋さんで交換をお願いしようとしたらどうやら適合する物が無かったとの事で今回のご依頼に至りました。
下地処理としては全体にサンドブラストを当て、プライマー&プライマーサフェーサーで防錆&防水効果を持たせています。レコード盤のような溝が消えてしまったのは意図する所では無く、今回は不可抗力みたいな感じですかね。
手間が掛かったのはこれらスポークを通す穴で、分解を担当した自転車屋さんからこの中には塗料を入れないようにとのご指定があったので、下地処理から一貫してこの穴の内側は全く触れない(既存のメッキを剥がさない・傷付けない)ようにしています。
穴の内側にもサンドブラストが当たってしまうと結局そこからまた錆が出てしまうので、今回は特にそこに気を使いました。穴の内側のメッキ層は元の通りに残っていますので、今後そこから激しく錆が出てくるという事は無いと思います(ただ元々錆が出るようなメッキなので油膜は張っておいた方が宜しいかと存じます)。
今回も塗装費用が新品部品代を上回っていますので、金額的には余りメリットが無いと思いますが、今回は前記したような理由がありましたし、また恐らく今まで数回当店をご利用頂いていたので「だったら塗装で」と言う事になったのだと思います。普通はアルミアルマイト製でしょうしね(一体いつの物なのでしょう…)。
それでは後程完成のお知らせメール差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!