ホイールハブ サフェ入れ

hub 艶ありブラックでご依頼を頂いています古いDAHON用のホイールハブです。

表面に錆びが浮いて来ているのでサンドブラストでそれの除去を行いますが、分解組み付けを行っている自転車屋さんからホイールスポークが刺さる穴は塗らないでとご指定されていますので、そこの養生からのスタートとなります。

hub1 最初は竹ひごでも入れようと思っていたのですが、工場にあった番線がサイズ的にすこぶる丁度良く、ただ錆び錆びだったのでペーパーで研磨してさらにリン酸で処理しておきました。錆びを防ぎたいのに貰い錆びとかしたら本末転倒ですからね。

hub2 穴の内側以外はしっかり処理して塗りたいので、こんな感じで隙間が確保出来るようにして固定しています。

hub3 穴とのサイズは本当に丁度良いです。

hub4ダブルナットも緩めないようにとメモ書きがあったのでサンドブラスト作業はこのままで、ただしベアリングがある箇所はかなりしっかり養生してあります。

塗装する上では分解してケースだけにしてくれるのが理想的なのですが、構造的に分解は難しいのかも知れませんね。

hub5 と言う訳でサンドブラスト完了です。

hub6 よく砂を飛ばしてから段階的にマスキングを剥がしていきました。

マスキングしてサンドブラストが当たっていないフチは後にペーパーで足付け処理をしておきます。

hub7穴の内部はしっかり保護されていて、これならそこは塗装せずとも残っている既存のメッキ層で錆はある程度防げると思います。とにかく、ブラストを掛けてメッキを剥がしたのに防錆処理(塗装)は何もしない!(やらせて貰えない)と言うのだけは避けたかったので上手くいって良かったです。

hub3と言う訳でまた錆が出ない内にプライマー&サフェーサーを塗布しておきます。

各部をよく脱脂洗浄し、マスキングもやり直して台にセットします。

hub4まずはプライマー塗布です。番線を避けるように回転させながら細部まで塗料が行き渡るようにします。

hub5そしてサフェーサーの塗布が完了です。この後60℃40分程度の熱を掛けて完全硬化させます。

本塗りもこれと同じ様なやり方で行なう予定で、これならスポークを固定する穴の内側を塗装せず綺麗に残せると思います。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。どうぞもう少々お待ち下さいませ!