ロードスター フォグカバー&リップスポイラー 下塗り

road214 こちらもお待たせしております。ロードスターの純正フォグカバー&リップスポイラーです。

素材はPP(ポリプロピレン)で、下地処理はスコッチとウォッシュコンパウンドで足付け処理を行います。PPはとても油っぽいのでウォッシュコンパウンドが有効で、また今回はまず「下塗り」を行うので、スコッチも#800では無く粗目の#320を使っています。尚ペーパーは使いません。

road215 PPやPA(ポリアミド)などのオレフィン系樹脂はペーパーを掛けると傷の部分が毛羽立ち易く、サフェーサーであればむしろそれが良い投錨効果となるのですが、今回はサフェーサーでは無く1コートソリッド(着色されたクリアーのような塗装)での下地としていますので、極力それを抑えたいのです。

road216 表面に細かい傷が無数に入り、さらに樹脂の油っぽさがなくなると画像のように白っぽく見えます。

爪の部分など足付け処理がし難かった個所は火炎処理を行い、その後全体にプラスチックプライマーを塗って下塗り開始です。

road217 下塗りに使う1コートソリッドは上塗り用の塗料なので、本来であればいつもの本塗りの仕上がり同様艶々になりますが、素地の梨地はそのままなので画像のように変な仕上がりになります。

road218 またスコッチで付いた深い傷は毛羽立ち、上の画像のように細かいゴミが付いたような状態になります。

road219現状酷い状態に見えますが、この後熱を入れて塗膜を完全硬化後、表面を#800で研げば問題ありません。

road220梨地のザラザラが大きい場合にはこの方法は逆にひどい結果にしかなりませんが、今回のような細かい肌ならサフェーサーの代わりに上塗り塗料を使う事で下地を整える事は出来ます。

ただし上塗り塗料はサフェーサー程に切削性が良く無いので、この後の作業では「研ぐ」と言うよりかは「表面を撥ねる」と言う程度に留まり、結果として全体的なシャープさはどうしても劣ります。

今回のような曲線的なラインの部品なら余り目立ちませんが、平面的な形状の場合はやはりサフェーサーで下地を作る必要があります。

それではまた作業進行しましたら紹介させて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!