全体はほぼ「艶ありの黒」で、フロントとリヤのパネルのフチ部分をグリーンでご指定頂いております。
出来上がりのイメージとしてはこのような感じで、グリーンの色味については予め色見本帳を送付して好みの色を選んで頂きました。
選んで頂いた色はPANTONEの色見本帳からで、この場合STANDOXの配合データが存在する物もあるのですが、今回選んで頂いた色は3候補とも配合データが存在せず、ですので新たに色を一から作成します。
単に色を作るだけなら適当に混ぜていけば良いのですが、今回はかなり大掛かりな作業で、今後追加のご依頼も想定して配合データを残す事にしました。
方法としては色を足す毎にその重量をメモしておき、色が出来たら最後に合算するという方法です。
第一候補は「PANTONE332」で、白をベースに「青味のある緑」と「黄味のある緑」を足していきます。
と言う訳でSTANDOXの塗料を使った配合データが出来ました。以下の通りとなります。
【PANTONE 322】
MIX570 15.2g
MIX589 1.0g
MIX573 1.0g
重量比での配合データが出来れば塗料を余計に作っておく必要が無いので、必要最小限だけの作成でOKです。また次回違う部品も同じ色で塗られたいと言う場合でも色の見本無しで全く同じ色の作成が可能です。自転車の色も最初からこうしておけば良いんですけどね。何かの策略なのかと感じてしまいます。
ちなみにPANTONEの色見本は塗装では無く「印刷」で、よく見るとムラっぽくなっているのが判ると思います。下地の白が透けていると言うか混ざって色が表現されているような感じですね。
ですので通常これを塗装に置き換える事は出来ないのですが、今回のように「近似色」と言う事であれば対応は可能です。また同じようにDICや日本塗料工業会などの色見本でも対応しますのでお気軽にご相談下さいませ。
それではまた作業進行しましたら紹介させて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!