先日マスキング~足付け処理までの下準備を終えていた新型ヴェルファイアのテールランプ一式です。
同梱して頂いた社外品のカバーパネルで確認した位置を参考に、体裁の良い個所で見切りのラインを決めていきます。基本的にはレンズに入っているラインの模様に沿ってか、内部反射板のプレスラインに合わせます。
それぞれ隣り合うテールランプと見切りラインを合わせ、さらに左右のテールランプでも対象になるよう位置を合わせていきます。
本塗り当日にこれを行っていると塗っている時間が無くなってしまうので、これらのラインテープ貼りは前日に行っておき、周りのマスキングは本塗り当日に行います。
本塗り前の段取りとしては、先程の状態から「エアーブロー→脱脂→マスキング→エアーブロー→脱脂→エアーブロー&タッククロス掛け→プラスチックプライマー塗布」といった順番で行います。
またブースの床やテールランプを置く台なども前日までにスチーム掛けをして清掃しておきます。
まずは透過性の赤=キャンディーレッドを塗布します。ムラにならないよう塗り方(スプレーの動かし方)は毎回変えるようにして、含有量を調整して4コートで終わるようにしています。
マスキングを剥がしたら再びエアーブローを行い、プラスチックプライマーを塗布します。
その後全体に薄くスモークを塗布します。今回は「極薄目と薄目の中間」の濃度でご指定を頂きました。
そして最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!
安っぽいカバーパネルの質感と違い、またコントラストも効いて重厚感のある仕上りになっていると思います。
高品位なアクリルポリウレタン樹脂(クリスタルクリアー)のお陰で、元々のプラスチック的な質感も払拭出来ていると思います。
この後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させ、磨き処理を行い、さらに数日寝かしたら完成となります。どうぞもう少々お待ちくださいませ!