アウディ内装 エアーベント 本塗り

 先日分解を行っておいたAUDI S1の内装エアーベント×4個です。手が空いた時に足付け処理を行い、本塗りの準備をしておきました。

 固定する為のジグを作製します。

(とは言っても単に段ボールを切るだけですが・・・。)

 カットした段ボールと、ロールマスカー(養生紙)を使い終わった後に残るボール紙の芯棒を使い、ガムテープで固定します。

 ガムテープの糊は温度が高くなった時に粘着力が弱くなるので、固定位置はバランスの良い個所にしておきます。

 良く脱脂清掃し、エアーブローをしたらプラスチックプライマーを塗布します。

彩度の高いイエローは隠蔽の弱い原色の為、下色に白(に近いグレー)を塗っておきます。

ちなみに昔ゼブラカード(黒と白の縞々の色板)でポルシェのスピードイエローの隠蔽力を確認したところ、ウェットで8コート程が必要でした。ここまで塗ると硬化不良もしくは塗膜の強度が落ちてしまうので、下色を塗ってコート数を減らす必要があります(最近の塗色は配合データで下色の使用も記載されているのでその通りにやれば問題ありません)。

ちなみにこういった塗料の隠蔽性能はメーカー(製品)によって違い、STANDOXは全体的に隠蔽力は高くはない傾向にあります。粗目のシルバーなんて最初は「クリアーか!」と思う程にビックリする筈ですので(故にシルバーも下塗りが必要でして・・・)。

 そしてご指定を頂いたアウディ純正色の「ベガスイエロー」(カラーコード:LZ1A)を塗布します。配合はイエロー系の原色が3種と白の4種で構成されていて、黒が入っていない事から、塗る前から隠蔽が悪い色なのが良く判ります。

 そしてクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

 クリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」で承っています。

 塗り終わった時点でゴミは付いていませんが、今回は【標準コース】で承っていますので、完全硬化後に磨き処理も行います。

 塗装後は一日自然乾燥させ、後日60℃40分の熱を入れて完全硬化させます。

また今回は分解も行っていますので、組み付けは少し長めに寝かしてからにする予定です。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

テールランプ関係も作業進行しておりますので(ポルシェは事前のマスキングに結構時間が掛かります)、そちらも後日紹介させて頂きます。もう少々お待ちくださいませ!