スバルブレンボキャリパー 本塗り

 先日お預りしておりましたスバル純正ブレンボキャリパー一式です。いつものブレーキ屋さんにてサンドブラスト処理を行って頂きました。

こちらのオーナー様からはテールランプ関係の塗装もご依頼頂いているのですが(現在作業中です)、キャリパーをこの状態で保管しておくと腐食(錆)が発生する為、先にこちらを進行させる事にしました。

最初の状態を見ると判るように、このキャリパーは素地のザラザラが強いので、

 目立つ部分は研磨してある程度平滑にしておきます。

 キャリパ―のような形状をした物は脱脂作業がやり難いので、シリコンオフをタップリスプレーして拭き上げ、細かい部分はエアーブローをして洗い流し拭き上げます。

 脱脂清掃が終わったらブース内にセットし、

 よくエアーブローを行います。

 まずは全体にプライマーを塗布し、

 膜厚を着けたくない個所にベースコートの黒を塗ります。

 ベースコートの黒が乾いたらマスキングを行い、

 ロゴのサイズを検証します。

 今回は元々あったSTiでは無くbremboへの変更で承っていますので、現物にロゴを合わせながらサイズを確認します。フロントは横幅95ミリにしました。

 リヤは54ミリです。

 色はキャリパー本体をBMW純正色「SAKHIR ORANGE」(カラーコード:WB50)に、ロゴはMINI純正色の「WHITE SILVER」(カラーコード:WA62)で承っています。

 まずは隠蔽力の高い色で下塗りを行い、

 続けて「SAKHIR ORANGE」を塗布します。着色オレンジメタリックのMIX895が多く使われた色となります。

 ロゴの位置を確認してマスキングを行い、

 ロゴを「WHITE SILVER」で塗ります。その名の通り白いシルバーメタリックですが、黄や黒など原色8色で構成されていて結構複雑な色のようです。

 そして最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

 画像だとちょっと地味に見えますが、光が当たると着色オレンジメタリックが渋く輝きます。

 クリアーが流動している内にマスキングを剥がしておきます。

この後一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて完全硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きますね。どうぞもう少々お待ち下さいませ!