BERINGERブレーキキャリパー 本塗り

 先日サンドブラスト処理までを行っておいた、VMAX1700に装着されるベリンガーのブレ―キキャリパー一式です。

 シリコンオフで洗い流すようにして脱脂清掃をしておきます。

 その後マスキング作業を行います。

 今回のピストンはブーツ(ゴム)が無いタイプなので、ピストンよりも一回り大きいサイズ(36ミリ)の所でマスキングをしてサンドブラスト処理を行い、さらにそれよりも0.5ミリだけ小さいサイズ(35.5ミリ)のマスキングシートを作製し、貼り付けます。ブラストが当たった所がそのまま残らないようにですね。

 他には車体に固定される部分のマスキングも作製しておきます。こちらはプライマーとベースコートの黒(艶消し)を塗った後に貼り、そこにはクリアーを塗らないようにする為です。

 一旦キャリパーに貼ったマスキングテープを剥がし、緑色のマスキングシートに貼り付け、元のサイズより0.5ミリくらい大きめになるよう(少し食み出るよう)にカットしています。

 そしてブースにセットし、本塗り開始です。

 まずはプライマーを塗装し、

 クリアーを塗りたくない部分にベースコートの黒を塗ります。今回はキャリパーの色自体が黒なので全面塗っても良かったのですが、気分的にいつもの通りにしています。

 その後、黒を塗った部分にマスキングをしていきます。クリアーを塗らないようにするのは、高トルクで取り付けた歳に固着したりするのを防止する為ですね(ブレーキ屋さんの指示で元々は何も塗っていなかったのですが、サンドブラストをしてアルミ素地が露出したたままなのが嫌だったのでプライマーとベースコートだけを薄膜で塗るようにしました)。

 その後キャリパー全体にベースコートの黒を塗布します。

 ベースコートがテープフリーな状態になったら、予め準備しておいたロゴ用のマスキングシートを貼り付けます。位置がズレないよう、予めキャリパーのアールのラインに沿ってマスキングシートをカットしておきました。

 ベースコートの白を塗ります。

 これでまずは「BERINGER」のロゴ入れが完了です。

その後工場二階に移動して「AEROTEC」のロゴ入れを行います。こちらはサイズが小さいので塗装(マスキング)では対応出来ず、デカールでの施工となります。

 元の位置を確認しながら左右を貼り付けます。

この後一日寝かします。

 翌日ブースに戻し、今度は台に固定した状態で塗れるようにしました。

 このキャリパ―の形状からして、いつものように吊るして塗ると恐らく綺麗に塗れない(あの段差でクリアーが垂れるか、またはロゴ部分の肌が悪くなる)と思った為、今回のメインとなるロゴ部を上面にして塗る事にしました。丁度ネジ穴があったので全ネジ(全部がネジ山になったスチール製の棒)で支えています。

 そしてクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

 クリアーが垂れるのは「そこで流れが止まってしまう」事から起こる為、今回のような形状だと吊るして塗るのは危なかったんですよね。

 お陰で良い具合に塗れたと思います。

 ピストン部以外のマスキングシートはクリアー塗装直後に剥がしておきました。

 こちらはリヤキャリパーです。

 こちらはロゴ面が平面でさらに上を向いているので、いつものように吊るした状態で問題ありませんでした。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!