マセラティリモコンキー(from大阪)塗装承ってます

 先日到着しておりましたマセラティ純正のリモコンキーです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

お預りしたのは少し前だったのですが、先に分解を済ませておきたかったので紹介が少々遅れておりました。失礼をいたしました。

まずはドライヤーでリモコンキー本体とエンブレムを温め、両面テープの粘着力が落ちたところで隙間からピンセットを差し込み外します。本体はこれから塗るので傷が付いても構わないのですが(この後かなり激しく削りますので)、とにかくエンブレムだけは傷をつけないよう慎重に行います。

 その後は自作のピックツール(ワイパーゴムのバネ鉄を曲げただけの物)を使い、電池の奥にある爪を起こしてあげ、隙間からヘラを差し込んで開きます。

 一部の爪は折れましたが、こちらはいつも通りなので問題ありません(と言うか最初のピックツールを使える一か所以外は全く見えない部分にあるのでどうしようも無いのです)。

 この部分の爪は電池を抜いた隙間から見えるので活かして残す事が可能です(一番最初はこれも粉砕していました)。

幸いだったのはこの箇所の爪も活かせた事です。奇跡と言うか偶然と言うか、今回は運が良かった模様です(そもそも対処のしようがありませんので・・・)。

 いつもはイモビライザー本体が見えて落ちそうな感じなのですが、今回のはしっかりと接着剤で埋まっていました。

 と言う訳で、折れた爪を直しておきます。接着したい周りをペーパーで足付け処理し、よく脱脂した後にプラスチックプライマーを塗っておきます(これら一つでも怠るとちゃんとはくっ付きません)。

 比較的硬化の早いエポキシ接着剤を使いました。

 手前側(内側)は干渉しないので山盛りに塗って強度を高めておきました。どの道次に開ける時にはまた壊れてしまいますが、多分それまでは大丈夫だと思います。

と言う訳で無事分解完了しました。

このまま塗れれば楽なのですが、本体カバーは製造時の歪が強いのでこのまま塗るとそれがさらに目立ってしまいますから、「研磨→プライマー塗布→サフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といった工程で下地を整えてからの上塗りとします。

尚、色はフェラーリのロッソコルサ(カラーコード:300)で、クリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」の仕様で承っております。以前の施工例がありますのでそちらを紹介をさせて頂きますね。

>マセラティリモコンキー塗装 完成

それでは作業進行しましたらまた紹介をさせて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!