トヨタパブリカ ステアリング補修⑨

 先日までにサフェーサーを塗ってあったトヨタパブリカのステアリングです。その後極端に形が悪い箇所のみパテを塗っておきました。

 またその後ちょっと気になったので、オーナー様が持っていたホーンプレート固定用のバネをお借りする事にしました。

 ステアリングとホーンプレートはこのバネ(だけ)で固定されます。

 こんな感じでホーンプレートが装着されます。

 ホーンプレートが着く内側については極力手を触れないようにと考えていたのですが(そもそもホーンプレートの形が左右対称では無かったりしてここに手を出すと沼に嵌るのが確定していたので)、

 実際に装着してみると、

 明らかに形がおかしいと言う事で、オーナー様にお話してこの辺も修正をする事にしました(しかしながら納期はあと半年延長です)。

 尚、下地もまだまだこれからで、現在塗ってあるサフェも取り敢えず的な物で、ここからまだまだパテ&サフェーサーでラインを整えていきます。

元々裂けていて新たにABS板で再現した穴の部分は、このような感じでホーンプレートを固定する金具のネジを避けるようになっています。フチがガタガタですが、この辺もまだこれから仕上げていきます。

 小さい穴の周りにあったヒビも、構造用接着剤(3Mオフホワイト)とエポキシサフェーサーで何とか止まってくれたようです。

 この形を崩さないよう、一つ一つ手掛けで研磨しています。

 と言う訳で隙間の修正です。プレートは鋳物なので手を付けず、それに合わせてステアリング側の形を修正していきます。

 #120で足付けをし、よく脱脂した後に構造用エポキシ接着剤(3Mパネルボンド)を塗ります。

足りない部分をこちらのエポキシ接着剤で補い、その後ポリパテでラインを整えていきます。硬化させる為には各工程で熱を入れる必要がありますが、そこは他のご依頼品と一緒に恒温機(乾燥炉)に入れてコストを落とすようにします。

それでは作業進行しましたらまた紹介をさせて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!