先日お預りしておりましたSAPHIR社の靴磨きセットの木箱です。
尚、当初は木の部分だけを塗装するものと考えていましたが、オーナー様のご要望により、中の銀色のシャフト以外は全て真っ黒に塗装する事となりました。金具も、革の取っ手も、全て艶消し黒で塗装する事となります。
中のシャフトは左右にスライドするようになっているので、塗る時に邪魔にならないよう稼働する状態にしてマスキングを行います。
今回はクリアーを塗らない【激安コース】の仕様なので、むしろ分解が出来ない事が幸いとなりました(普通は分解せずに塗ると言う事は無く、今回はかなり特殊な例となります)。
内側を塗り終わって十分に乾燥させたら閉じた状態にし、外側の塗装となります。
取っ手周りもそのまま塗るので浮かした状態で裏側を塗り、十分に乾いてくっ付かなくなったら次の行程へと進んでいきます。
塗り難い個所を予め終わらせておき、最後は肌が荒れないよう全体をウェットに塗り込みます。
画像は既に時間が経って艶が消えた状態です。クリアーは塗りませんが、ベースコートに硬化剤を入れてあるので、この後熱を入れておく事にします。
取っ手部分は革ですが、ここも同じようにSTANDOXで塗っています。
車の塗装屋さんなら普通に知っている事なのですが、自動車補修用の塗料は内装にも使えて、実際それの色見本や配合データなども用意されています。
また以前にはGショックのベルトを塗る際に塗膜の密着テストなども行っていたりします。
それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きますね。どうぞもう少々お待ち下さいませ!