靴磨き木箱塗装 完成

 大変お待たせしました!先日本塗りを終えていたSAPHIR社の靴磨きセットの木箱の塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介しますね。

元々は木目に半艶っぽいクリアーが塗られた状態でした。

 内側は木の素地そのままといった感じです。

今回はこのシルバーの動くアルミシャフト以外を艶消しの黒に!と言うご依頼となりました。

各付属品は(壊さずに)取り外す事は難しそうだったので、今回は全て装着した状態での塗装となっています。

 塗装は艶消し黒で、今回はクリアーを塗らない【激安コース】の仕様となります。

 ロック部は真鍮製で、締めると金属同士が当たって塗装が剥がれてしまいますので、取り敢えずこの状態でお納めする事にしました。塗装が削れても締めた状態では見えないので気にならないかと思います(本来は黒染めされた金属性の金具に交換が望ましいのですが、そうなると箱を一から作るような仕様となるのでさすがに現実的では無いかと・・・)。

 革の取っ手はもしかしたら抜けるのではないかと試しましたが、物理的に難しいようで、恐らくは取っ手を通した状態で金具を打ち付けているのだと思います。

 意外と面倒だったのが内側の塗装で、

 シャフトをマスキングすると上手く稼働しなくなるので、途中マスキングを剥がしては貼り直して、隙間からスプレーをするようにして塗りました。

 また内側は木の素地そのままだったので毛羽立ちが強く、黒を2コートくらいした時点で全部ペーパーを掛けて表面を均して塗っています。

クリアーを塗っていないのでツルツルと言う訳にはいきませんが、粉を噴いたようなザラザラ感は残っていないと思います。

それでは後程完成のお知らせメールを差し上げますね。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

靴磨き木箱 本塗り

 先日お預りしておりましたSAPHIR社の靴磨きセットの木箱です。

尚、当初は木の部分だけを塗装するものと考えていましたが、オーナー様のご要望により、中の銀色のシャフト以外は全て真っ黒に塗装する事となりました。金具も、革の取っ手も、全て艶消し黒で塗装する事となります。

 中のシャフトは左右にスライドするようになっているので、塗る時に邪魔にならないよう稼働する状態にしてマスキングを行います。

全体を#320~#800相当で研磨足付け処理をしています。

 まずは内部の塗装からとなります。

 今回はクリアーを塗らない【激安コース】の仕様なので、むしろ分解が出来ない事が幸いとなりました(普通は分解せずに塗ると言う事は無く、今回はかなり特殊な例となります)。

 内側を塗り終わって十分に乾燥させたら閉じた状態にし、外側の塗装となります。

 まずは底部分を塗装し、さらに十分乾燥させます。

 取っ手周りもそのまま塗るので浮かした状態で裏側を塗り、十分に乾いてくっ付かなくなったら次の行程へと進んでいきます。

塗り難い個所を予め終わらせておき、最後は肌が荒れないよう全体をウェットに塗り込みます。

画像は既に時間が経って艶が消えた状態です。クリアーは塗りませんが、ベースコートに硬化剤を入れてあるので、この後熱を入れておく事にします。

取っ手部分は革ですが、ここも同じようにSTANDOXで塗っています。

車の塗装屋さんなら普通に知っている事なのですが、自動車補修用の塗料は内装にも使えて、実際それの色見本や配合データなども用意されています。

また以前にはGショックのベルトを塗る際に塗膜の密着テストなども行っていたりします。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きますね。どうぞもう少々お待ち下さいませ!

靴磨き木箱塗装承ってます

先日到着しておりましたSAPHIR社の靴磨きセットの木箱となります。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

 現状は茶色の木目のクリアー仕上げになっていて、今回はこちらを艶消し黒の塗装で承っています。

 各部品はネジ等では無く、全て打ち込みで固定されている為、取り外しが出来ません。

 ロック部や、

 蝶番部も釘やネジでは無く、タッカーのように先端が尖った部分を直接本体に打ち込むようにして固定されています。

 また今回は内側も同様に、艶消しの黒の塗装で承っています。

 こちらも分解は(壊さずに行うには)不可能な構造になっています。

 塗装する範囲は木目の個所と金色の部分で、中のシルバーのシャフト以外は全て艶消しの黒の塗装で承っております。

表面には木目の凸凹も残っていますが、艶消し仕上げならこちらも余り気にならない程度になるかと思います。

逆にこれを艶あり仕上げにする場合は、まずこの木目の凸凹を平滑にする為の作業が必用で、以前同じような木目柄のメモリアルスタンドを艶々の白にする!といったご依頼がありましたが、非常に大変でした。こちらのタグから施工内容が見れますので、宜しければご参照下さいませ。

それでは作業進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!