KATOミニカー 旧塗膜剥離 パーツ制作

 先日デカールを作製しておいたKATO社製の1/50クレーンミニカーSR-250Riです。

金属パーツは既存の塗膜の密着が悪い為、一旦全部剥がす事にしました。

目の細かいPP製の袋にパーツを入れ、口をアルミ線で縛ったら、

数日間、溶剤槽に浸け置きしておきます。

・・・が!

 元々あったこのシャフトの着いたパーツですが、赤い部分以外はてっきり金属製かと思っていたのですが、

溶剤槽から出してみると、シャフトとカシメ部分だけを残し、両端の部品が溶けて無くなっていました・・・。

メッシュ袋の中に残っていたカスを虱潰しに探してみましたが、その痕跡すら見つけられず、恐らく素材がPS(ポリスチレン)の為、溶剤で完全に溶けてしまった模様です。発泡スチロールにシンナーを垂らすと、延々下に溶けていって底なしの穴が出来てしまうのと同じような感じですね。

 と言う事ですが、幸いにして画像が色々残っていたので、それらを基に現物と照らし合わして各サイズを割り出し、消滅した部品を作る事にしました。

穴は1ミリで、全長は14ミリくらいとなります。

 シャフトがしっかり打ち込んであったので、てっきり金属部品と思い込んでしまったのですが、今思えばどうせ塗り直すので、塗装を削って素材を確認するべきでした。

 先ほど作ったデータを基に、アクリル板をレーザーでカットしました。奥が3ミリ厚で、手前が5ミリです。判り易いよう白いアクリル板を使いました。

ちなみに通常の模型(プラモデル)作りであればタミヤの角棒を使うのが一般的だと思いますが(間違いなくその方が楽かと)、素材が今回溶けた部品と同じポリスチレン製の為、当店のような自動車補修用塗料だと溶けてしまうのでそれは避けました。

 と言う訳で、棒ヤスリやペーパーで削り、同じような部品を作りました。

 残っていたアルミのカシメ(リベット)はニッパーでカットして取り除き、取り付ける際はメガネフレームなどに使われているM1の極小ネジで固定しようと思います。プラスネジの穴はエポキシで埋めてしまえば問題無いかと思います。

 隙間はノコギリを使い、その後ヤスリで整えています。

 実際にパーツを装着してシャフトも打ち込んでみました。

ちゃんとスムースに稼働もします。どうなる事かと思いましたがこれで一安心です。

プーリーは着いたまま塗られていたので今回の塗装でもそうする予定ですが、そのまま塗っても塗料は密着しない為(新品状態で既に剥がれていました・・・)、この後一旦サンドブラスト処理をしようと思います。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!