先日本塗りを終えていたドルチェ&ガッバーナのメガネフレームです。
レンズが嵌る溝の部分はマスキングをして塗料が付かないようにしていますが、段差が残っているのでペーパーで研いでそこを平滑にします。ただペーパーと言っても通常の耐水ペーパーではコシがあって上手く研げないので、フィルム状の研磨副資材(バフレックスグリーン)を使います。その後はコンパウンドとウェス、ポリッシャーを使って磨き作業を行います。
最初の状態も紹介しますね。
元々はこのような感じの透明な素材色だった物を、
側面(テンプル)の飾り金具とDOLCE&GABBANAのロゴは素地のメッキを残して仕上げています。
クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーで、軟化剤を入れて柔軟性を持たせています。
フロントの飾り金具はフレームより奥まっているのが判ると思います。こちらはピッタリ合うマスキングシートを作成して対応しました。
溝は谷の部分から山に差し掛かる少し前くらいで見切っています。あとはメガネ屋さんが丁寧にレンズを嵌めてくれる事を祈るだけです(前回もほぼ同じような内容でご依頼頂いていますので大丈夫だと思います)。
蝶番の金具はメガネ屋さんであれば外せるかも知れませんので、もしこれから塗装をご検討されている方は相談してみて頂ければと思います。