マイク ファイアーパターン塗装承ってます

 先日お預かりしておりました、ボディが銅製のエフェクトマイクです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

 マイクボディの銅には表面にクリアーが塗っていて、ただ鎚起による物なのかクリアー下には細かい皺や打痕が残っています。このまま塗装するとそれらの粗が目立ってしまうので、一旦「研磨→プライマー塗布→サフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といった工程を行い、平滑な下地を作ってからの上塗りとします。

 塗装するのは本体だけで、ステーやボルトなどは取り外します。

 両側の蓋は位置が判るよう内側に印をつけておきました。

当初マイクのコイル部分は接着されているのかと思っていましたが、くっ付いていたのはそれのストッパーとしてあったアクリル樹脂だけでした。

なのでコイル部はそのままポロっと取れてしまいました。

配線はC型コネクタがネジで止まっているだけだったので、こちらも簡単に取り外せました。こちらも元々着いていた極が判るよう印をつけています。

そして分解完了です。

ご依頼内容は「艶あり黒」と「艶消し黒」を組み合わせたファイアーパターンで、既にこれのマスキングシートとなるベクトルデータを作成し、イメージイラストもご案内しております。

今回難しいのはファイアーパターンの位置合わせで、それぞれ外周が違うのでマスキングシートもそれに合わせて作成する必要があります。

また単に色の塗り分けでは無く、今回は同じ黒をそれぞれ「艶ありクリアー」と「艶消しクリアー」の塗り分けになるので、各作業は非常にシビアな内容になるかと思います。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!