シビックエアコンパネル 本塗り

先日お預かりしておりましたシビックのエアコンパネルです。

元々は艶消し黒が塗られていて、これに全面#800相当の布状研磨副資材(アシレックスレモン)で足付け処理後、よく脱脂清掃し、台にセットして本塗り開始です。

(ちょっと色々あって途中の状態を撮影し忘れてしまいました)。

画像は既にベースコートの黒が塗られていて、撮影するのも忘れて焦って作業を行ったのは、少々気になった事があったからです。

元々塗られていた艶消しの黒ですが、艶が無いだけに判らなかったのですが、どうやら素地が荒れた状態で塗られていたようです。

こうなると研磨するより二度塗りを行った方が早く、なので今回は本塗りでは無く「下塗り」として作業を進める事にしました。

本来なら他のご依頼品(同色の艶あり黒)と一緒に本塗りを行う予定でしたが、今回はこれを下塗りとし、一旦クリアーまで塗って熱を掛けて塗膜を硬化させます。

 完全硬化後の状態です。艶が引けてしまっているのが判るかと思います。

これを磨き処理で艶々にする事も可能ですが、それよりも再び足付け処理をして塗り直した早いので、次のターンで他のご依頼品(同色艶あり黒)と一緒に塗る事にしました。

またこちらの小さいパーツも艶消し黒の状態だと判らなかったのですが、成型時の歪(ヒケ)によって、裏側の柱の段差が表面にも出てしまっています。

なのでこちらも一旦は下塗りとし、この後砥石で研いでこの凸凹を平滑にしてから塗り直しています。

そしてこちらが後日本塗りを行った状態です。お待たせしました!

段差が激しすぎた場合にはサーフェサーじゃないと平滑に出来ませんが、今回はそこまででは無かったのでクリアーの二度塗りで対応出来ています。

 格子状の凸凹も判らなく仕上がったかと思います。またクリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

この後は通常通り一晩自然乾燥させ、後日他に被塗物と一緒に60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!