先日お預かりしておりました自転車用のエアーホーンです。
前回ご依頼を頂いた時はある程度の下地処理を行いましたが、自転車旅行に持っていくと傷や割れや持ち物の紛失など色々なリスクがあったとの事で、今回はその辺を割り切って下地処理は省いての作業となります(足付け処理等は勿論行います)。
タンクと繋がったホースは外せないので、それが被塗面に当たらないようセッティングを行います。
今回は【激安コース】でのベースコートだけなのである程度気が楽です。
トリガー部分はシャフトを抜いて外せるので単品で塗っています。
エアーホーン本体はABS樹脂と思われるのでプラスチックプライマーのみで(それも必要無いかも知れませんが)、白いパーツはポリプロピレンと思われるので一応ガスプライマーを使った火炎処理も行っておきます。
今回は【激安コース】でのご依頼なのでクリアー(トップコート)は塗らず、ベースコートのみの仕様となります。
ベースコートに硬化剤だけだと半艶のようになってしまうので、それを抑える為に艶消し剤を入れています。
ちなみにSTANDOXは通常ベースコートに硬化剤は入れません。その上に塗り重ねるトップコート(クリアー)中に含まれる硬化剤がベースコートに反応する2Component(2Komponenten)のシステムとなります。クリアーをウェットに塗ってもベースコートを溶かさず(戻りムラを起こさず)、且つ塗膜同士の密着性も維持出来るのはこれのお陰です。
前記した事から、今回はトップコートを塗らないので、ベースコートに直接硬化剤を入れているという訳です。ストラクチャー塗装の最後に塗るベースコートみたいな感じですね。
この後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させ、後日組付けたら改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!