マーチFRP製リヤアンダーパネル 本塗り

先日サーフェサーを塗っておいたK13改マーチ用、社外品のFRP製リヤアンダーパネルです。その後50℃60分程の熱を掛けて塗膜を硬化させておきました(FRPなのでブリスター発生を懸念して念のため50℃に抑えています)。

ガイドコートとして、ベースコートの黒をパラパラと塗っておきました。

まずは#120のオービタルサンダーで粗研ぎを行います。

その後当て板を使って#120→#180でライン出し、#240で角のラインとペーパー目を均しました。

再びガイドコートを行い、今度は水研ぎとなります。

当て板を使って#600でライン出しを行い、

#800~#1500で細かいラインの形成とペーパー目を均しました。

研ぎに関しては全工程を空研ぎ、水研ぎにする事も可能で、これらのスタイルは今の環境に合わせてと、コスト面を考えてこうしています。結果が良ければ(見た目は勿論後々問題が出ないように出来れば)、途中工程のやり方は人それぞれ自由と言うのが塗装の面白く、好きな所でもあります(ただし雇われであれば会社や上司の方針に倣う必要はあるかと思います)。

その後良く清掃し、持って塗れるよう芯棒を固定して台にセットしました。

よく脱脂清掃し、エアーブローを行ったら本塗り開始です。素地(ゲルコートまたはFRP)が露出した箇所もありますが、プライマーは必要ありません(塗料はそのままでもよく密着します)。

まずはベースコートを塗布します。

色は日産純正色の「ニスモグレー」(カラーコード:BU0630)で、また今回はイモリキーホルダーの制作も承っていますので、そちらも一緒に塗装します。

そして艶消しクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

艶消しクリアーも艶ありと同様、2コート塗っています。

ただ艶あり程に塗り込まなくても良いので(垂らすと再塗装確定なので)、艶ありの時に比べると7割くらいの塗り込みとしています。

その後時間が経過していくと、画像の様に艶が消えてきます。

模型等でいう艶消しに比べるとこれでも艶がありますが、あそこまでの艶消しにすると簡単に傷がついてしまうので実用的ではありません。

またラッカーのようにゴミが着いたら研磨してそこだけ塗るという事は出来ないので(2液ウレタンの場合は一旦熱を入れてから再び研いで全部を塗り直します)、艶ありよりもかなりデリケートな塗装となります。艶ありはゴミがついても磨けば判らなく出来ます(と言うより車体の塗装で磨かないで終わりという事はまずありません)。

なので私の場合は艶消しの場合、本塗りの前にまず壁と床の掃除を行います。材料自体も高いので、そういった事が割増の理由となっています(艶消し仕上げは割増費用が必要となります)。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

フチから裏側に回り込むところまでしっかり塗っておきました。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!